タイトル  高尾山599m、小仏城山670m   登山日:2010年2月7日

「いつもの高尾山が、雪で別世界に」

2月5日の日刊スポーツで「高尾山:1号研究路は除雪済み、他は軽アイゼン必要」という記事を見た。2年ぶりに東京に積雪をもたらした2月1日の雪がまだ残っているようだ。
冬、山に行く時は念のため軽アイゼンンを携行するが、一度として使ったことはなかった。高尾山ならば多少雪があっても、難儀することはないだろう。これは格好の練習の場になると考えた。
このHomePageを始めたのは5年前。以降、ほぼ1年に一度、高尾-陣馬方面を訪れている。今までのレポートはこちら、
陣馬-高尾(04年11月21日)高尾山(07年3月4日)景信山(07年10月7日)陣馬-高尾(08年11月23日)

今回は、今まで味わったことのない高尾山を楽しむことが出来た。
雪の登山道
高尾山から城山に向かう道
登山口 旧甲州街道 小仏峠への下り ケーブルカー高尾山駅から見た東京方面 一号研究路
城山山頂の様子城山から見た富士 四号研究路の吊橋も真っ白 鳥居の前、四号研究路入口
雪の登山道 城山に向かう道 高尾山頂の様子高尾山頂から見た富士山
行程
高尾山 9:00
ケーブルカー高尾山駅 9:40
四号研究路入口 10:05
高尾山頂着 10:35
高尾山頂発 11:30
一丁平 12:00
小仏城山着 12:30
小仏城山発 13:00
小仏峠 13:15
登山口 14:00
相模湖駅着 15:00

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 6時間20分
駐車スペース -
トイレ 要所に多数
登山口 わかりやすい
帰りの温泉 美女谷温泉は営業してない可能性もあり注意されたし
お勧め度 ★★★

   一号研究路

9:00に高尾山口を出発。ケーブルカー清滝駅の右から一号研究路を登る。いつもより登山客は少ない。とは言っても、人が見えなくなるような事はない。

   ケーブルカー高尾山駅から見た東京方面

日刊スポーツの記事のとおり、道には雪はなかった。
40分でケーブルカーの頂上側の駅、高尾山駅に着く。東京の高層ビル群から横浜、その右に相模湾まで見える。

   鳥居の前、四号研究路入口

さらに10分で三号研究路、四号研究路の入口に着く。鳥居の前、うっかりすると見逃してしまう所だ。
看板があり、「この先は凍結しています。通行時はアイゼンをご使用ください」と書いてある。胸を躍らせながら、軽アイゼンを装着。

  四号研究路の吊橋も真っ白

研究路に入ると、道は雪に覆われていた。わざわざ北斜面の四号研究路を選んだのはこれを狙っての事。南斜面の三号ならこうはいかないだろう。
登山者はほとんど見なくなった。

   高尾山頂の様子

30分で、再び一号研究路に合流。アイゼンを外して、ちょっと登って山頂。


   高尾山頂から見た富士山

今日は最高の展望。綺麗な富士が見える。
山頂で、蕎麦を食べて、昼食とした。

  城山に向かう道

再度、アイゼンをつけて、城山に向かう。
最初の下りの階段には雪はなかった。雪のないところでアイゼンをつけているとすこぶる歩き難い。爪がチビッてしまいそうで気になる。わざわざ道脇の雪を踏んで下る。
10分で、雪と泥の混ざった道に。

  城山山頂の様子

城山に近づくにつれ、雪が増えてくる。
いつも歩く山道が、全く違う道に見えてくるから不思議だ。
一時間で城山に着く。

  城山から見た富士

ここで、名物のなめこ汁を食べて、30分ほど休憩。
相模湖の向こうに富士が見える。
城山から小仏峠に下りる道は、さらに雪が深くなった。

  小仏峠への下り

それにしてもアイゼンの威力は凄い。全く滑らないのだ。雪のない道で、普通の登山靴で歩くより滑らない。雪が軽いクッションになるので、膝の負担も軽そうだ。
ただ、土踏まずに力が入るので、いつもと違う筋肉を使うので、少し疲れる。

  旧甲州街道

小仏峠からは旧甲州街道を相模湖方面に下りる。甲州街道が大垂水峠を通るようになった明治21年までは。ここは幹道だった。そのためか、道幅が広く、下りも緩やかだ。残念なことに、今ではハイカーもここを通る人は少ない。
高尾-陣馬から相模湖方面に降りる道は急降が多いが、ここは、歩き易く良いかもしれない。
雪道は高度を下げるにつれ黒くなる。雪がなくなったところで、アイゼンを外す。小仏から40分で、登山口に着く。

  登山口

近くの美女谷温泉に寄るが、「ご入浴はやっておりません。」と札が立っていた。帰ってから調べたが、宿としても営業しているか怪しい。もし日帰り温泉でここに立ち寄りたいのであれば、予め問い合わせた方が良いだろう。
現在の甲州街道、20号線に合流。相模湖駅に向かう。

<所感>
・アイゼンを履いて雪道を歩くのもなかなか面白いと思う。今まで経験したことのない山道を楽しめる。少々癖になりそうだ。
・小仏峠から相模湖に降りる道は旧甲州街道の面影があり、楽しめる。