景信山は高尾山の奥、高尾-陣馬縦走ルートのほぼ中間点に位置する。明らかに人の名前がついたと思われる「景信山」の由来には小学生の頃から興味があった。友達が「あれはケイシンザンって読むんだよ。あの有名な上杉ケイシンが名前の由来さ」ともっともらしく教えてくれた。もちろん間違いである。山は「カゲノブ」と読むし、第一あの有名な上杉謙信が正しい。
さて改めてweb上で調べると、いろんな説が出てきた。
その1:秀吉の軍によって落城した八王子城から落のびた城代・横地景信がここで討ち取られた。(どうもこの説は間違いらしい。横地景信は、落ち延びて、他の地で転戦している)
その2:秀吉の軍によって落城した八王子城から落のびた城代・横地景信が、この山に登ってから尾根伝いに落ちのびたことから
その3:南側の小仏峠に1573年〜92年頃北条氏の家臣横地景信が警備していた富士見関があったことから
その4:小田原北条氏の家臣である桜町中納言景信が甲斐武田氏に備える遠見場を設けたことから
何が正しいかは今度調べたい。
サブタイトルのトレイルランとは登山をするような山をランニングで走り抜ける競技。全く予定外だったが、偶然このトレイルランを見学することになった。たまたま登ったこの日「高尾天狗トレイル」が開かれていたのだ。時間帯、歩いたコースもトレイルのコースに重なりまくったので、大変だったが面白かった。
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小仏峠に向かうトレイルランの一群
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行程
1日目 |
駐車地点 |
10:45 |
小仏峠 |
11:20 |
景信山着 |
12:00 |
景信山発 |
12:50 |
駐車地点 |
13:35 |
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難易度 |
★★ |
行程時間(含む休憩) |
2時間50分 |
駐車スペース |
小仏峠に登る市道の終点に10台ほど |
トイレ |
景信山 |
登山口 |
わかり易い |
帰りの温泉 |
なし |
お勧め度 |
★★ |
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この日、景信山に登る予定はなかった。笹子雁が腹摺山に登る予定だった。8:00に家を出て、調布インターより中央高速に乗ると、相模湖まで2時間以上と出ていた。これでは登りだすのが遅くなりすぎる。予定を変更して、景信山に登ることにした。八王子インターで下りて、16号線、20号線経由で高尾に向かう。高尾駅を過ぎ中央線のガードを過ぎたところで右に折れ、小仏峠方面に向かった。道が狭くなるにつれ、人が多くなる。明らかにハイカーでない人の群れだ。ハイカーより軽装で、ランニング用の靴を履いている。聞くと今日は「高尾山天狗トレイル」が行われるらしい。スタート地点に集結中の人の群れだった。ランナーを追い越し市道の終点に至る。ここに10台ほど車が停められるスペースがあった。景信は人気の山。ここに停められるはずもなく、少し戻って車道の脇に停める。
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駐車地点から小仏峠に向かい歩き出す。車道が切れ、林間の道を登り出し、ほどなくすると、一人の人が後ろから本物の天狗のように追い越し、視界から消えていった。どうやらトレイルランが始まったらしい。ほどなく、狭い山道は人で埋まり、次々と「なまけものハイカー夫婦」を追い越していった。トレイル参加者は約800人と聞いたが、そんな少ない数には見えなかった。「すいませんねえ」と言いながら追い越していく人もいる。「いえいえ、みなさん頑張ってください。」
ランナーと共に小仏峠に着く。
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小仏峠から景信山への登りにつく。今度は、前から天狗のように人が降りてきて、後ろへ去っていった。「高尾山天狗トレイル」は18kmと10kmのレースがあり、最初の一群は18kmのランナー。今回の天狗は10kmのランナーだった。こちらは少し人数が少ないようだ。三々五々人が降りてくる。
ランナーに邪魔にならないように避けながら30分ほどで山頂に着く。
景信山頂は広く、2軒の茶店がある。今日の昼食はインスタントラーメンの予定だった。ところが、コッヘルを忘れてしまった。なんとも間抜けな話である。でも、ここなら昼食を持って行く必要もない。名物のなめこ汁と山菜のてんぷらとカップラーメンを買って食べる。
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山頂の南面からは城山/高尾山が見える。城山の右には丹沢大山がうっすら。この山は何処から見ても同じ形をしており、見つけやすい。
50分ほど休憩の後、下り道に着く。今度は背中からランナーが下りてきた。最初に会った18kmのランナーたちだ。トップランナーは既に通過しており、後方のランナーたちだった。「失礼します」と言いながら、ゆっくりと下りていった。多くのランナーが走った後のせいか、道は非常に滑りやすくなっており、ちょっぴりかわいそうだった。
45分ほどで駐車地点に戻る。
今回は偶然にも珍しいものを見学できた。狙って見に行くのも一興かも。
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