真空管ラジオの製作奮闘記
(平成15年5月)
久しく半田ごてを握っていなかったし、無線関係の雑誌にも目を向ける事も無い日が続いていた。そんなある日、部屋を整理していたら、去年の夏に購入した工作読本「ラジオ少年の時代」なる物が出てきた。中を読み返していると、真空管ラジオの製作記事が載っていた。真空管ラジオの製作は興味はあったが、トランジスタータイプとは違い、部品の調達やシャーシ加工など、意外と時間がかかるものと思い、なかなか着手出来ないでいた。こうなると金は無いが時間がある学生時代が懐かしくなる。
しかし、この記事を読むと5球スーパーラジオのキットが部品と加工済みシャーシがセットで通信販売されているとの事である。当初、並4から手かげ、5球へとステップアップを考えていたが、この通信販売がとても魅力的に見えてきた。部品を秋葉原で探すのも本当は楽しみの一つだが、今は早く何かを作りたいと言う気持ちが優っていた。
さっそく、ネットで調べてみるとキットは今でも販売されている。ただし、部品を組み立てて直ぐに完成する類の物ではなく、ある程度回路図が読め、ラジオの知識がある中上級者向けと注意書きがあった。昔良く見かけたトランジスタラジオキットの様に親切な説明書は無いと言う事の様だ。個人的には上級者であるとは思ってもいないが、初心者でも無いと思っている。半田付けもそれなりに自信はあるし、工作読本を読む限りではそんなに難しいキットではなさそうに感じる。
と、言う事で2バンド5球スーパーラジオのキット購入から完成までの奮闘記を簡単にまとめてみました。
◆1.キットの購入
◆2.ラジオの構成
◆3.組み立て(その1)
◆4.組み立て(その2)
◆5.調 整
◆6.完 成