4.組み立て(その2)

 続いてはシャーシを裏返して、各端子間の配線作業である。今回はプリント基板は無いので、各部品の端子をリード線や部品を取り付けていく。各端子に配線や部品等複数の配線を同時に半田付けする事となる。シャーシ内が意外と狭く、半田付けが非常に困難だった。説明書に書いてあった「空中配線が出来ないとダメ」の意味を身をもって感じた作業であった。

配線開始前のシャーシ内部。
 右側のカラフルなリード線はトランスからの線
コイルパックからリード線を配線 真空管のヒータ(6.3V)線を配線 AC100Vライン系を配線
5750・6BD6周辺の配線 ラグ板周辺の配線


 とにかく、今までのプリント基板への配線とは勝手が違うと言うのが印象的だった。シャーシ内が狭く、部品やリード線の配線の順番を良く考えながら組立てないと次の部品が非常に取り付けにくくなり、部品のつける順番を考える方が以外と大変だったかもしれない。まるで立体パズルの様であった。よって、部品の数は大した事は無いと思ったが、事の他時間がかかってしまった。
 また、意外なトラブル?も発生してしまった。実は350V22μFの電解コンデンサーの極性が読めなくなってしまったのである。コレには自分自身驚いてしまった。コレまで電解コンデンサの極性マークは円筒形の片面に2本の足があり、「−」マース側の足がマイナスと区別していた。が、この部品は円筒形の両端から足が出ており「−」マーク側の足の判断がつかないのである。自作関係の本を探したがこのタイプの極性の見方が掲載されていなくて困ってしまった。会社の人に休み時間に部品を見せて聞いたが結局知っている人はいなかった。
 とうとう、今回のキットの販売先であるハムズオフィスへメールで問いあわせる事にした。結果、丁寧に返信していただき、無事に極性を見極める事が出来た。
 しかし、中級上級者向けのラジオキットを購入した人からコンデンサの極性の問い合わせがあるとは、さすがに販売元も驚いた事であろう。

 なお、結局のところ、2日間の休みをフルには使えなかった事もあるが、休日の2日間で配線を終了する事は出来ず、次の休みまで持ち越すこととなった。たかが配線。されど配線。はやる気持ちを抑えて、焦らずじっくりと取り組む事にしました。
 そして、何とか配線を終了しました。

配線終了後のシャーシ内の様子