2.ラジオの構成

 ここで簡単に今回のラジオの構成を説明します。

 今回のラジオは2バンド5球スーパーラジオで、特別な構成はしていません。2バンドとは中波と短波を切替スイッチで選択出来、中波帯は一般的なラジオと同じく550kHz〜1600kHzをカバーし、短波帯は7300kHz〜15700kHzをカバーします。コイルパックの調整で受信帯域は調整が出来ます。また、5球とは真空管を球と呼び、真空管を5個使用する事からこのように表現します。そしてスーパーラジオとは電波を安定して検波増幅出来るように一度中間周波数に変換する受信方法をとるラジオの事を言います。

 電気信号の流れにそって真空管の働きを説明すると、まず受信した電波と局部発信器とを「5750」で混合させ、その差分である中間周波数(455KHz)に周波数変更します。この中間周波数の信号を次の「6BD6」で増幅します。増幅された信号は「6AV6」で検波し、可聴出来る周波数である低周波信号に変換され、最後に「6AQ5」で電力増幅し、スピーカーを鳴らします。最後に残った5本目の真空管「6X4」は電源であるコンセントからの交流100Vを整流し、各回路へ電源供給しています。

添付されていた、回路図と配線図と部品リスト