タイトル  694m  登山日:2007年1月14日

「巨石の間を縫うように登る」

この山の中腹に顕鏡寺がある。老いた石の山である事からこの寺の号を石老山と言う。寺の号がそのまま山の名前になった。
中央線笹子トンネル手前の多くの山が駅からアプローチできるのに対して、この山だけはバスで登山口まで移動しなくてはならない。ちょっぴり不便な山である。
しかし、マイカーを利用すると相模湖東ICから10分で着く。お手軽な山になる。歩行距離が短く、アプローチも簡単なので、寝坊した時に登る山として考えていた。

<リンク>
藤野やまなみ温泉
http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/keizai/kanko/shisetsu/html/yamanamionsen.html
山道の巨石
巨石の間を縫うようにして登る山道1
大明神展望台からのパノラマ 山道の巨石
八方岩からの眺め 巨石の間の道 相模湖病院駐車場
大室山方面の眺め山頂の様子
行程
相模湖病院奥駐車場 10:25
顕鏡寺 10:45
石老山頂上着 11:50
石老山頂上発 12:45
大明神展望台 13:25
箕石橋 14:25
石老山入口 14:50
相模湖病院奥駐車場 15:05

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 4時間40分
駐車スペース 相模湖病院奥駐車場
(10台ほど?)
トイレ 相模湖病院奥駐車場

箕石橋手前のキャンプ場
登山口 わかり易い
水場
帰りの温泉 藤野やまなみ温泉
お勧め度 ★★★

巨石の間の道
巨石の間を縫うようにして登る道2


大室山方面
山頂から。正面の大室山の横に富士山が見えるはずだったが...

山頂の様子
石老山山頂の様子

朝、「なまけものハイカー」が目を覚ましたのは7:30を過ぎていた。山を登るにしては遅い起床だ。予定を変更し、朝寝坊時用登山に切り換える。石老山に登ることにした。8:30に家を出る。
相模湖東ICから412号線を津久井湖方面に向かう。相模湖ピクニックランドの入口を過ぎて1km弱で「石老山登山道入口」の看板を右に折れる。相模湖病院を目標に坂を上っていくと病院の奥の駐車場に着く。この駐車場は病院の駐車場だがありがたいことに一部を登山者のために開放している。登山者が使えるスペースは10台分ほどか?混雑期にはこれだけでは足りないかもしれない。病院に着くまでに民家が有料で駐車スペースを提供している所もあった。

    相模湖病院駐車場
                 相模湖病院奥の駐車場

顕鏡寺に行くまでの道には車が通れる女坂と山道の男坂がある。当然、山道の男坂を選ぶ。いきなりいかにも古くからありそうな石段になる。その後も苔むした巨石が次々に目の前に現れる。まるで、古城の石垣の間を歩くような気分になる。それぞれの巨石には名前が付けられ、解説板が置かれている。
滝不動、屏風岩、仁王岩、駒立岩、・・・

顕鏡寺を過ぎ20分ほどで八方岩に着く。八方が見える事から名がついたというが実際には東南方面しか見えない。でも、八方が見えると言いたくなるようにこの一方の景色が素晴らしい。津久井湖からその向こうに関東平野が広がっている。

   八方岩からの眺め
         一方しか見えない八方岩からの眺め

八方岩を最後に巨石の道は終わり、緩やかな杉林の登りとなる。杉林の中、山頂に着いたと勘違いするようなだましのピークが3回か4回あり、最後が石老山頂だった。
山頂は広く、多数のベンチが置かれている。この辺りの山では良く見かけるが、富士山の方角だけ木が伐られている。富士山は綺麗な三角をした大室山の直ぐ横に見えるはずだが、見えていない。周りの人の話を聞くと、30分ほど前には見えていたとか。また、間に合わなかった。
大室山の左に丹沢の山々が見えるが、薄く雪を被っているようだ。
山頂で昼食を済ませ西に向かう。5分ほどで篠原方面と大明神展望台方面との分岐があり、右に折れ、大明神展望台へと向かう。
40分ほどで大明神山の山頂に着く。見晴らしこそ利かないが、ベンチもある。だが、ここで休むと少し後悔するかもしれない。ほんの少し歩くと素晴らしい展望の大明神展望台に出るからだ。相模湖を挟んで高尾-陣馬、先週登った生藤山も見える。
一時間、単調な下りが続き、箕石橋に出る。ここからは舗装道。相模湖ピクニックランド入口まで出て、412号線を車に注意しながら10分ほど歩き、「石老山登山道入口」から駐車場に戻る。
お約束の帰りの温泉は、車で5kmほど離れたところになるが、「藤野やまなみ温泉」を選ぶ。山の上にある藤野町営の綺麗な温泉施設だ。当然、山の上に温泉が湧くはずもなく、1500mほど掘って汲み上げている。
詳しい案内は、上のリンクを参照。

大明神展望台からのパノラマ
大明神展望台からの眺め