御正体山タイトル1252m 登山日:2013年1月20日

「南関東で楽しめる雪山ハイク」

2013年1月14日、東京は10年に一度というレベルの大雪に見舞われた。毎日海老名の職場から見る大山は真っ白になった。次の日曜日の1月20日、綺麗な雪が踏めるチャンスと雪山ハイクを楽しむことにした。
雪山ハイクは2010年の高尾山以来2度目。軽アイゼンを持って大山に出かけた。
☆☆感想☆☆
夏山しか登らない私の持っている軽アイゼンは、土踏まずに装着する5本爪のもの。Min-5と呼ばれている。高尾山で雪山ハイクを楽しんだ時は、この軽アイゼンの効果は絶大と感じた。今回、歩いてみて、ちょっと急登になるとグリップが効かなくなることがわかった。特に、下りで、うっかり踵に重心を置くと、普通の靴を履いているのと変わらない。ズルっと滑ってしまう。
Min-5は収納スペースをとらないので、夏山で雪渓歩きを想定して、念のためザックの底に忍ばせておくには便利だが、はじめから雪山を歩くために使うには、ちょっと役不足。せめて、踵でも爪がある6本爪アイゼンがあったほうが良さそうだ。
大山山頂
大山山頂
大山山頂山頂の茶屋 見晴台への道
富士見台からの富士 名勝日向渓谷の石碑
半分埋まった石の道標 見晴台 日向薬師バス停
山道大山阿夫利神社下社
行程
ケーブルカー下社駅 9:30
下社発 9:55
大山山頂着 11:45
大山山頂発 12:40
見晴台 14:05
登山口 15:20
日向薬師バス停着 15:50

難易度 ★★★★
行程時間(含む休憩) 6時間25分
駐車スペース -
トイレ 下社、山頂、日向薬師バス停
登山口 わかりやすい
帰りの温泉
なし
お勧め度 ★★★

   大山阿夫利神社下社

7:00前に家を出て、小田急線伊勢原からのバス、ケーブルカーを経て、ケーブルカー下社駅に着いたのは9:30。
参道こそ雪がどけてあるが、横には雪山ができていた。参拝を済ませて、上社へ向かう山道に入る。

   山道

いきなり、アイゼンの必要な道に。何も持ってきてないハイカーは、先に進むか迷っていた。ここでは、軽アイゼンさえつけていれば、何の心配もない。

   半分埋まった石の道標

高度を稼ぐうちに雪が深くなっていく。石の道標も半分雪に埋まっている。

  富士見台からの富士


40分ほどで、尾根道に。富士山が時々顔を出す。

   山頂の茶屋

さすが、冬山、空気が澄んでいて、いつもよりくっきり見える。

尾根道でちょっとトラブル。軽アイゼンが外れて、滑って転んでしまう。滑ると、止まる事も出来ない。ゆっくりであるが、ズルズルと下に落ちていく。滑落とはこういう状況かもしれない。5mほど滑ってようやく止まった。
映画「岳」でピッケルで滑落を止めるシーンがあったが、ストックでも止める事が出来るか?今日はストックも持ってきてなかった。
とてもお勧めは出来ないが、時々、アイゼン無しで歩いている人がいる。中には皮のブーツの人もいた。
下社から1時間50分で山頂。要所でゆっくり休憩しての、このペースは夏山より少し遅い。
一時間弱の休憩で見晴台に向かう。
ガクッと人が減る。見晴台-下社間が崖崩れで通れないため、こちらのコースを選ぶ人はあまりいないのだろう。

  見晴台への道

登りに比べ、下りは滑り易くて怖い。すぐ後傾になり、踵に体重が乗る。すると、アイゼンが効かなくなりズルっと滑る。夏には「何でこんな所に鎖があるのだろう。」と、思ったところで、しっかり鎖にしがみついて下った。

  見晴台

山頂から1時間半弱で見晴台。いつもの1.5倍くらいか?
見晴台を過ぎると、地面が目立つようになる。九十九曲の途中で、アイゼンを外す。このつづら、曲がりは60くらい。99はなかった。それでも充分多いか。

  名勝日向渓谷の石碑

帰りの林道で、ちょっと面白い石碑をみつける。「名勝 日向渓谷」とある。が、周りは何もない。

  日向薬師バス停

日向薬師バス停に着いたのは15:50。ここから伊勢原までのバスは1時間に1本または2本しかない。予め調べておいたほうが良いだろう。