御正体山タイトル鍋割山=1273m 塔ノ岳=1491m 登山日:2011年11月13日

「鍋焼きうどんを食べたかった」

鍋割山は7年ぶり。塔ノ岳と組み合わせたのは初めてである。F氏夫妻とI氏夫妻、なまけものハイカー夫婦の6人でのトレッキングになった。
鍋割山という山は、全国に結構ある。、「鍋を半分に割ったような地形から」その名が付いたケースが多いようだが、ちょっと不思議。いったい鍋をどういうふうに割った山の形なのか?それとも鍋を逆さまにしたような地形を言うのだろうか?第一、世の中のほとんどの山が「鍋を逆さまにしたような地形」だと思うのだが...。

7年前の山行きのレポートはこちら

☆☆所感☆☆
それぞれの山にはこの季節に登りたい、という季節がある。鍋割山は晩秋がその季節だろう。尾根歩きは紅葉を縫うような道になり、気持ちよい。山頂からは真正面に見える富士山が程よく雪が被りバランスが良い。
山頂の鍋割小屋
山頂の鍋割小屋
塔ノ岳山頂
山頂の鍋割小屋 鍋焼きうどんの写真を撮る人鍋割山から見た蛭ヶ岳方面 塔ノ岳に向かう尾根道 苔
あまり役に立ちそうもない道標
ペットボトルを持って下りる人 堀山の家の分岐
自然林の登り人工林の登り 鍋割山荘の水場
表丹沢県民の森の駐車場
行程
表丹沢県民の森 8:30
二俣 9:10
後沢乗越 10:05
鍋割山頂着 11:25
鍋割山頂発 12:30
金冷し
13:30
塔ノ岳着 13:50
塔ノ岳発 14:10
金冷し 14:25
堀山の家 15:30
二俣 16:45
表丹沢県民の森 17:25

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 8時間55分
駐車スペース 表丹沢県民の森:10台未満
林道沿いに路駐スペースあり
トイレ 表丹沢県民の森, 鍋割山, 塔ノ岳
登山口 わかりやすい
帰りの温泉
スーパー銭湯 湯花楽??
お勧め度 ★★★

   表丹沢県民の森の駐車場

6:30に家を出て、F氏、I氏と東名の海老名SAで合流。秦野中井ICから北西へ向う。目標は「みくるべ病院」。その奥に表丹沢県民の森がある。病院の奥、細い舗装道を行くと、向こうからは何台かのタクシーが帰ってくる。人気の山なのだ。
小さな県民の森の駐車場は満杯、周りの道は路駐の車で溢れていた。

   鍋割山荘の水場

立ち入り禁止の車止めを二つ越して、二俣を過ぎ、駐車場から一時間で鍋割山荘への水運びを依頼するペットボトル群のところに着く。(何のことか良くわからない人はこちらを参照してください。) 今日はそのペットボトルが全部なくなっていた。かなりの人がこの山に入っている証。

   人工林の登り

ペットボトルから本格的な登り。最初は杉の人工林の中。

  自然林の登り6:30

やがて広葉樹の自然林に変わる。

   ペットボトルを持って下りる人


後沢乗越から尾根道の登りとなる。上から、大量のペットボトルを持って下りてくる人に出会う。今日の鍋割山荘は水が足りないのだろう。

  あまり役に立ちそうもない道標

時折、上のような立て札を見る。「緊急時には上の番号を通報して下さい。」とあり、その上に「鍋割山麓10」とある。これは丹沢だけで見る立て札。普通のコース沿いのこんな所で「緊急時」になる事はめったにないように思えるのだが...。山の中、道に迷うような所に立てておくのが理想だが、そんな所に立てるのは難しい。

  鍋焼きうどんの写真を撮る人

後沢乗越から1時間20分で鍋割山頂に着く。西側正面に富士山が見えるはずだが、あまり天気が良くない。時折、ちょこっと稜線が見える程度。行きがけ東名では見れたのに甚だ残念。

  鍋割山から見た蛭ヶ岳方面

l山頂小屋の鍋焼きうどん(1000円)は有名で、行列ができている。買ったら、食べる前に写真をパシャ。自分たちは自前のオニギリとカップラーメンで昼食。

   塔ノ岳に向かう尾根道

鍋割山から塔ノ岳に向かう。軽いアップダウンの尾根道。麓では紅葉だった木々はここではすっかり枯れ木になっている。

   苔

上の写真は枯れかかった苔。
金冷しから先は急登。

   塔ノ岳山頂

塔ノ岳山頂は、靄がかかり、周りは何も見えなくなっていた、こんな所に長居は無用。20分で、山頂を後にする。金冷し(どうも金玉が縮むほど怖い場所と言う事でその名がついたらしい。)まで戻り、大倉尾根を下る。金冷し近辺はヤセ尾根。今は道が整備され恐怖感はないが、ちょっと踏み外せば人生は終わってしまうかもしれない。。

大倉尾根は別名バカ尾根という。俗称の由来となったほどバカ単調な下りが延々と続く。

  堀山の家の分岐

堀山の家で、バカ尾根と分かれて、二俣へ向かう下りに入る。それまで、多くの人といっしょに下ってきたが、ここからは誰も降りてない静かな下りとなった。暗い杉の木の間を降りる道は、フカフカで油断すると道をロストしてしまいそう。
二俣まで下った時にはほぼ日が暮れていた。
ヘッドライトの灯りを頼りに、車まで戻る。