「天下の険」と言われた箱根越えだが、江戸時代より昔はより北にある足柄峠を越える道がメインストリートだった。江戸時代に、より険しいがショートカットになる箱根越えがメインになったらしい。ということで、江戸時代の足柄峠越えは東海道の脇街道に格下げになり矢倉沢往還と言われた。
その矢倉沢の北にある矢倉岳は結構目立つ山で、東側から見ると、綺麗な三角錐をしている。往事、旅人はこの山を目標に峠越えを目指したに違いない。歴史に思いを馳せながらこの山に登った。
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開成町方面から見た矢倉岳とその横に見える富士。矢倉岳は東側から見るときれいな三角錐をしていて目立つ山だ。
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行程
足柄万葉公園駐車場 |
9:40 |
山伏平 |
10:25 |
矢倉岳山頂着 |
10:40 |
矢倉岳山頂発 |
11:35 |
山伏平 |
11:55 |
足柄万葉公園駐車場 |
12:40 |
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難易度 |
★ |
行程時間(含む休憩) |
3時間 |
駐車スペース |
足柄万葉公園バス停脇の駐車場(7台)
足柄峠にも駐車場有。 |
トイレ |
足柄万葉公園バス停脇の駐車場 |
登山口 |
わかり易い |
帰りの温泉 |
? |
お勧め度 |
★★★★ |
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大井松田インターからほぼ西に進むと20分ほどで足柄峠に着く。その少し手前に小さな駐車場があり、ここに車を停めた。東には木々の間から富士が見える。西にはこれから登る矢倉岳がほぼ目線の位置にある。駐車場と矢倉岳の標高差は170mほど。今日は楽な山行きだ。
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駐車場から、しばらく万葉公園内の道を歩く。ここはちょっと変わった公園で、そこかしこに写真のような立て札があり、万葉集の歌が書かれている。足柄は万葉集に多くの歌が詠まれていたのであろう。箱根が今の一大観光地だが、北の足柄は万葉の時代の観光地だったのかもしれない。今はこのような公園が整備されても訪れる人がほとんどなくひっそりとしている。
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万葉公園を過ぎると、ゆるやかな下り。時折、目指す矢倉岳が見える。この山はかなりこまめに道標が立っており、道に迷う心配はまずない。
駐車場から45分で山伏平。ここからまじめな登りになる。さすがにちょっとは登りがないと山に行った気がしない。とは言っても20分で山頂に着いてしまう。
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山頂は開けており、11:00前だというのに多くのハイカーが昼食を摂っていた。展望用のヤグラがあるが、こんなものに登らなくても十分に景色を楽しめる。矢倉岳にヤグラ。お役所も洒落の効いた事をしてくれるが、全くのムダ。
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眺望は文句なし。南には外輪山の明神ヶ岳/金時山を従えて箱根中央火口丘の神山が見える。富士山は全景がバッチリ。間に愛鷹連峰が見えるが少し春霞がかかっていた。東には丹沢山塊。
あまりに気持ちの良い眺めに、1時間近くもゆっくりしてしまった。帰りは春の花を楽しみながら行き来た道を戻る。 |