百名山 1955m 登山日:2011年5月3日
「山頂にはあまり見られない大きな野原。ここが山頂かとびっくりする。」
四国の百名山二峰、石鎚山と剣山は対照的だ。石鎚山は岩峰鋭く天に突き出ており、何びとも近寄りがたい雰囲気がある。一方の剣山はどこまでも続く広い野原の山頂、誰もを受け入れる暖かい雰囲気がある。形だけ考えると剣のように鋭い石鎚山と、鎚の打面のように平らな剣山になっている。 2011年ゴールデンウィーク、石鎚山を登った2日後に剣山にトライした。 |
だだっ広い剣山頂 |
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行 程
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前日、祖谷のかずら橋近辺に宿泊。朝、車で一時間ほどで登山口の見の越に着く。リフト乗り場があるが、登山口はそこから100mほど戻った剣神社の石段を登ったところ。 |
この剣神社が有名な「天涯の花」の舞台になったところ。内容からイメージすると、山腹にある大剣神社や山頂の宝蔵石神社が舞台と考えたくなるが、実はそうではない。 |
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神社から登りに入る。ゆっくりペースを考えて登ってゆくと10分ほどで、リフトの下をくぐる。 さらに30分でリフト西島駅。 |
ここからルートは3つに別れる。左から尾根道の直登、大剣神社経由コース、大きく巻く御神水経由コース。メインコースと思われる大剣神社経由コースを選ぶ。 |
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西島駅から20分で、大剣神社。後でわかったことだが、神社の裏に大きな剣のような岩がある。これが大剣神社の由縁だろう。そして剣山の由縁はこの神社とか。 |
さらに20分で山頂。石鎚山では雪に苦労したが、あまり標高の違わないここでは道を拒むレベルではなかった。 |
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山頂は、「平家の馬場」と呼ばれ、馬の訓練が容易にできそうな広大な野原。植生を壊さないように木道が取り付けられている。何も妨げるものはないので眺めは申し分ない。ただし、あまりに平べったい山頂、まわりより高いポジションのため、360度の展望にはならない。何せここは日本第二の高峰だ。山頂の端っこに行くと、周りの山を楽しめる。 |
下りは一番遠回りの御神水経由コースで西島駅を目指す。このコース、人気はまるでないが、眺めが良い。 しばらくすると大きく上に突き出した岩の下に着く。大剣神社の裏手だった。この岩を見れば大剣神社の名も納得する。そして剣山のイワレも...。 |
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大剣のような岩の元に御神水があった。名水百選にも選ばれた泉である。ちょっと喉を潤し、道を続ける。15分で西島駅。ここからは時間を稼ぐためリフトで下りる。 |