タイトル 百名山 1955m 登山日:2011年5月3日

「山頂にはあまり見られない大きな野原。ここが山頂かとびっくりする。」

四国の百名山二峰、石鎚山と剣山は対照的だ。石鎚山は岩峰鋭く天に突き出ており、何びとも近寄りがたい雰囲気がある。一方の剣山はどこまでも続く広い野原の山頂、誰もを受け入れる暖かい雰囲気がある。形だけ考えると剣のように鋭い石鎚山と、鎚の打面のように平らな剣山になっている。
2011年ゴールデンウィーク、石鎚山を登った2日後に剣山にトライした。
剣山の山頂
だだっ広い剣山頂
行 程
見の越 9:55
リフト西島駅 10:40
大剣神社 11:05
剣山頂着 11:25
剣山頂発 12:00
御神水 12:25
リフト西島駅 12:45

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 2時間50分
駐車スペース 見の越リフト駅周辺に多数駐車場あり
トイレ 見の越、リフト西島駅、頂上
登山口 わかりやすい
帰りの温泉 ??
お勧め度 ★★★
<所感>
石鎚山に継ぐ西日本第2の高峰ではあるが、高尾山よりも気軽に登れる。山頂は一見の価値あり。こんな野原のような山頂はめったに見られない。登山口の見の越までは、祖谷方面、貞光方面、どちらからでも半端でなく凄いワインディングロード。

   見の越にあるリフト駅前駐車場

前日、祖谷のかずら橋近辺に宿泊。朝、車で一時間ほどで登山口の見の越に着く。リフト乗り場があるが、登山口はそこから100mほど戻った剣神社の石段を登ったところ。

  剣神社石段

この剣神社が有名な「天涯の花」の舞台になったところ。内容からイメージすると、山腹にある大剣神社や山頂の宝蔵石神社が舞台と考えたくなるが、実はそうではない。

  リフトの下をくぐる

神社から登りに入る。ゆっくりペースを考えて登ってゆくと10分ほどで、リフトの下をくぐる。
さらに30分でリフト西島駅。

  西島駅にある鳥居

ここからルートは3つに別れる。左から尾根道の直登、大剣神社経由コース、大きく巻く御神水経由コース。メインコースと思われる大剣神社経由コースを選ぶ。

  大剣神社

西島駅から20分で、大剣神社。後でわかったことだが、神社の裏に大きな剣のような岩がある。これが大剣神社の由縁だろう。そして剣山の由縁はこの神社とか。

   まもなく山頂

さらに20分で山頂。石鎚山では雪に苦労したが、あまり標高の違わないここでは道を拒むレベルではなかった。

  山頂の様子

山頂は、「平家の馬場」と呼ばれ、馬の訓練が容易にできそうな広大な野原。植生を壊さないように木道が取り付けられている。何も妨げるものはないので眺めは申し分ない。ただし、あまりに平べったい山頂、まわりより高いポジションのため、360度の展望にはならない。何せここは日本第二の高峰だ。山頂の端っこに行くと、周りの山を楽しめる。

   ジロウギュウ方面

下りは一番遠回りの御神水経由コースで西島駅を目指す。このコース、人気はまるでないが、眺めが良い。
しばらくすると大きく上に突き出した岩の下に着く。大剣神社の裏手だった。この岩を見れば大剣神社の名も納得する。そして剣山のイワレも...。

大剣神社の裏手

  御神水

大剣のような岩の元に御神水があった。名水百選にも選ばれた泉である。ちょっと喉を潤し、道を続ける。15分で西島駅。ここからは時間を稼ぐためリフトで下りる。