冬、関東平野の真ん中、埼玉の上尾あたりから見ると3つの目立つ山を見つけることができる。南西にある真っ白い富士山、北西にある同じく真っ白な浅間山、そして北東の真っ黒い筑波山だ。筑波山の標高は900mにも満たないが、まっ平らな関東平野に独立峰のように見えるためとても目立つ。山形にも特徴がある。2つのピークがある美しい双耳峰。これがもう一つの目立つ理由。
筑波山は10年ほど前に登った。初詣も兼ねて、正月3日に登ることにした。 |
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美しい双耳峰、筑波山
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行程
市営駐車場 |
8:30 |
ケーブルカーのりば |
8:45 |
ケーブルカー中間点 |
9:20 |
ケーブルカー山頂駅 |
10:10 |
男体山山頂着 |
10:25 |
男体山山頂発 |
11:00 |
ケーブルカー山頂駅 |
11:06 |
女体山山頂 |
11:30 |
つつじヶ丘/筑波山神社分岐 |
12:00 |
筑波山神社 |
13:05 |
市営駐車場 |
13:45 |
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難易度 |
★★ |
行程時間(含む休憩) |
5時間15分 |
駐車スペース |
筑波山神社周辺に市営駐車場有(500円) |
トイレ |
駐車場、ケーブルカー駅、ロープウエー駅 |
登山口 |
わかり易い |
帰りの温泉 |
つくば湯 |
お勧め度 |
★★★★ |
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6:30に家を出発。8:30に筑波山神社に着く。ここは茨城有数の観光地。いくつか大きな市営駐車場があり、駐車の心配はなさそう。登山口は神社の本社の左脇、ケーブルカーのりばにあった。案内板がないので注意した方が良い。 |
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登山道はケーブルカーの右側を登っていく。石の多い歩き難い道だ。 |
途中、登りと下りのケーブルカーが行き違う場所がある。目の前を2台のケーブルカーが行き違う様子など、めったに見られないので、ここで一服、交叉を待つ。
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さらに登ると、道は大きく左に折れ、男女川(みなのがわ)源流の案内板に着く。
「筑波嶺の峰より落つる男女川 恋ぞつもりて淵となりぬる」
百人一首の陽成天皇の句だが、源流がここにある。
と書くと、この川、立派に思えるが、実は25000分の一地形図にも名前が載っていない。源流から5kmもしないうちに桜川の注ぐ。淵があるかも怪しい。果たして、陽成天皇はこの川をご覧になったのだろうか? |
少し登って、ケーブルカー頂上駅。
広いスペースに展望台、みやげ物屋が数軒。見上げると山頂はすぐそこ。10分の急登で男体山頂に着く。
山頂には筑波山神社の御本殿がある。筑波男大神(伊弉諾尊(イザナギノミコト))を祀る。 |
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神社の前から南西側の展望が利く。広々とした関東平野の向こう側に富士山の白い姿、黒い秩父の峰々、そしてまた白い浅間山。ただ距離があるから、写真にするとほとんど見えない。 |
男体山から展望台に戻り、東の女体山に向かう。この山は多数の電波塔が建てられている。興ざめするという人もいるが、展望が利く証拠でもある。
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女体山まではほとんど平らな道。ケーブルカー山頂駅から20分弱で着く。
山頂は狭く岩でゴツゴツしている。こちらにも御本殿がある。筑波女大神(伊弉冊尊(イザナミノミコト))を祀る。
南東側の展望が利く。もちろん南東側に山はない。霞ヶ浦とその向こうに薄っすらと太平洋。 |
振り返ると、さっきまで居た男体山。ゆっくりしたいが、狭い場所に次々人が押し寄せてくる。あまり邪魔をしてもいけないので、5分ほどで、下り道につく。
下りは、つつじヶ丘方面に向かう。急坂。
大石が目立つ。目立った大石には名前がつけられている。右は、大仏岩。下は、弁慶七戻り。弁慶が頭上の岩が落ちてくるのではと七度も後ずさりしたところとか。 |
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弁慶茶屋でつつじヶ丘への道と別れ、筑波山神社に戻る。
筑波山神社で珍しい物を見た。ガマの油売りの口上である。有名な口上ではあるが、最初から最後まで聞いたことがない。ゆっくり最初から最後まで聞いてしまった。最後にガマの油を買って帰ろうかと思ったが、現代の口上では油は売ってないらしい。みやげ物屋で買うしかない。 |