タイトル  1737m  登山日:2009年5月9日

「山頂からの眺望は申し分ない」

雲取山に端を発し南東に奥多摩駅のある氷川まで延びる稜線は石尾根と呼ばれている。この尾根のほぼ中間に鷹ノ巣山がある。
高校時代この山に登ったが、長い距離なのに、かなり無理をしてハイピッチで歩いたため、後半、足をつりまくり苦労した。それから30年余り、ちゃんと登れるだろうかと心配しながら再挑戦した。

鷹ノ巣山から六ツ石山へ向かう尾根道
鷹ノ巣山からむ六ツ石山に向かう尾根道
渓流沿いを登る
稲村岩裏側 稲村岩
フデリンドウ 若葉のトンネルの尾根道
鷹ノ巣山から見た眺望 山頂から見た雲取山方面。右のピークが雲取山鷹ノ巣山頂の様子
尾根とは思えない、ゆったりした稜線を行く 鷹ノ巣山から六ツ石山へ向かう尾根道
ミツバツチグリ 鹿
三ノ木戸山付近から見た御前山
行程
東日原 9:20
稲村岩 10:25
昼飯食いのタワ 12:40
鷹ノ巣山頂着 13:20
鷹ノ巣山頂発 14:10
六ツ石山頂着 15:35
六ツ石山頂発 15:55
林道合流 17:30
奥多摩駅 18:05

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 8時間45分
駐車スペース ??
トイレ 東日原
登山口 わかり易い
帰りの温泉 --
お勧め度 ★★★★

   稲村岩

今日は電車での山行き。6時過ぎに家を出る。青梅線奥多摩駅に着いたのは8:30近かった。東日原行きのバスに乗り、終点から歩き出したのは9:20になっていた。目の前に稲村岩が見える。登山道はあの岩の裏に回り込むように取り付けられている。

   渓流沿いを登る

5分ほどで登山道に入る。
日原川を渡り、少し歩くと渓流沿いの道になった。季節は春真っ盛り、若葉のトンネルが続く。
道が渓流から離れたところから急登になった。

   稲村岩裏側

東日原から一時間ほどで稲村岩の裏側に着く。ここからは尾根道の急登になる。喘ぎながら登っていくと声を掛けてくれる人がいる。「ここは奥多摩一の急登ですよ。頑張ってください。」
日原川から鷹ノ巣山頂まで標高差1200m近い。前週に登った祖母山クラスになる。そう言えば標高もあまり変わらない。違うのは、祖母山に比べて、道が歩き易い事。ガレてもなく、土質も滑りやすくない。そのため、祖母山ほどの苦労はない。

  若葉のトンネルの尾根道


高度200m毎に5分の休憩をとりながら、高度を稼いでいく。ここも若葉のトンネル。
昼飯食いのタワに着いた時には、12:40になっていた。タワとは山の鞍部の事。一本調子の登りが続いたが、ここだけ少し下りになっている。「昼飯食い」とはよく言ったもので、ちょっと休みたくなる場所だ。朝から登れば、この辺りで昼飯を食いたくなる時間になるだろう。
こちらは、空腹を我慢して、山頂に向かう。山頂に着いた時には13:20になっていた。

鷹ノ巣山から見た眺望

山頂は、南面の木が伐られており、なかなかの眺望だ。大岳山、御前山、三頭山など奥多摩の山々が見下ろすように見える。その右に富士山が見えるはずだが、この時間では少し無理か?さらに右に目を向けると大菩薩嶺、少し木がかかるが、雲取山も見える。

広くゆったりした山頂で、少し遅い昼飯、インスタントラーメンを食べる。食べ終わったのは14:00過ぎ。今日はここからが長いのに、少々不安になってきた。

  山頂から見た雲取山方面。右のピークが雲取山

   鷹ノ巣山頂の様子


  尾根とは思えない、ゆったりした稜線を行く

鷹ノ巣山からは、ゆったりした尾根道になる。傾斜がゆるく、幅の広い尾根の上、防火帯を確保するために木が伐られている。眺めを楽しみながら、気持ちよく歩を進める。

   鹿

鷹ノ巣山頂から1時間20分で六ツ石山分岐に着く。直ぐそこに山頂が見えている。当然寄って行く事にする。


  三ノ木戸山付近から見た御前山
六ツ石山頂も、鷹ノ巣山頂と似て、ゆったりと広い。眺めを確保するように、木が伐られているが、鷹ノ巣山に比べて高度が低く、周りに比べてそれほど高いピークではないので、眺望は数段見劣りする。
ここから奥多摩湖に下りる道もあるが、予定通り、奥多摩駅に向かう。
最初に300mほど一気に下るが、広い尾根道をつづらに降りる道なので、苦労はない。その後は、少しずつ高度を下げる事になる。途中何箇所か、泥道があるが、総じて歩き易い下り。
奥多摩駅に着いたときには、18:00を過ぎていた。そのまま電車に乗り、溝の口で夕食を摂って、家に着いたのは10:00近かった。
今回のコース、標高差もあり、距離もあるが、総じて歩き易い。眺めもよく、ちょっとお勧めだ。ただし、時間はかかるので日が短い時期は辛いかもしれない。