2006年最初の山に、高川山を選んだ。あまり高くない山であるが、富士山の好展望地として知られている。この程度の高さの山であれば冬期でも雪に苦労せずに登れるとみて、1月に登ろうと前々から狙っていた。どうも、これが正解だったようである。現地であった人に聞くと、1月はすごい人気の山になるそうだ。空気が澄んで、美しい富士が見られるからだ。 |
真木温泉近くから見た高川山 |
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行程
山頂は大変混み合っていた 山頂からの富士山 真木温泉 |
自宅を8:30に出発。「なまけものハイカー」の出発はいつも遅い。わかっているが、早く起きられない。「また1時間遅かった」と後悔しそうで不安になる。中央高速大月インターを下り、一旦、初狩駅に向かう。登山口が良くわからないので、駅から案内板を頼りにアプローチしようと考えたのである。これが正解であった。親切な道標が要所に置かれており、迷わずアプローチできた。もっとも、ハイカーの数も多く、その後を追っても迷うことはなかった。車で50人は抜いただろう。道は狭く、何処でも対向車が来ればお手上げになりそうである。ハイカーをひきそうでもある。墓地を過ぎ、狭い道が続く。途中から砂利道になり、少し開けた駐車スペースを見つけた。5-6台は停められる。ガイドブックでは「シイタケ栽培所手前に駐車スペースあり」とあったが、それらしきものは見つからなかった。「クマ出没注意」の看板がある。車で来る人はこの看板を目印にしたほうが良いであろう。 シイタケ栽培所手前?の駐車スペース 車を置いて林道を歩き始める。直ぐに男坂/女坂方面への登山口がある。下山時にこのコースを下りることにしてそのまま林道を進む。林道はますます狭くなり、一台でも通れるか怪しくなる。駐車できそうなスペースはなく、車を置いてきた地点が最適であった。20分ほどで林道が切れ、さらに20分ほどで女坂からの合流点に到着。ここから20名ほどの団体の後に着いてしまう。人数が多いので足はすこぶる遅い。団体の最後尾にいるリーダーが気を使って「先に行きますか?」と聞いてくれる。こういう気遣いは嬉しいが、道を譲ってくれても、狭くて追い越すことが難しい。「もう山頂まで直ぐですよね。後から着いていきます。」 山頂は狭いが、嘘偽りの無い360度の展望。特に富士山の眺めが素晴らしい。富士山なんて何処から見ても同じに見えると思う人もいると思うが、周りとのバランスで、それぞれの場所でそれぞれの味わいを楽しめる。ここの富士山は、手前の山と桂川沿いの人家、富士吉田の町などを合わせたバランスが実に良い。 富士の右に目を転じると、三つ峠山、滝子山、雁が腹摺り山、などが見える。あまり高い山でないので、遠望は利かないと思っていたが、山の間から、間の岳、鳳凰三山、甲斐駒ケ岳などの南アルプスの山まで見える。東は陣馬山あたりまで見ることが出来る。その向こうに新宿のビル群が見えているという人もいたが、目の悪い私にはそこまで見えなかった。 今回は時間がたっぷりあり、1時間ほど山頂に滞在。眺望を満喫する。 帰りは女坂を下りることにした。男坂は尾根筋をまっすぐ下りる急坂ルートだが、女坂は山腹を巻くように下りていく。全体に滑りやすい山なので、女坂を下りた方が無難と思う。それでも男坂と合流後は急な下り坂となった。距離は短いが、注意した方が良い。 車での帰り、真木温泉に寄る。初狩駅から20号線を大月方面に進み、真木の交差点の一つ手前で左に入り少し走ったところにある。行くまでの道が狭い。旅館も風呂もとても綺麗である。日帰り入浴は1000円。 |