一週間前に越前岳に登ったが富士を見ることは出来なかった。もう一度挑戦と思い、今度は富士を東の直近から見るべく、杓子山に登った。杓子山は忍野村の北、富士吉田の西にある山で、真正面に富士を見ることが出来るはずである。 この時期の富士はちょうど良い高さまで雪を被っていて見た目が綺麗だ。 |
下吉田から見た杓子山 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
|
行程
高座山への道 高座山からの富士山 杓子山から忍野村方面を見下ろす。 遠く山中湖が見える。 |
自宅を7:50に出発。中央高速を西に向かう。空は青く、奥多摩の山々がくっきりと見える。最高のハイキングの予感がする。河口湖ICを下り、139号線を大月方面に戻る。県道704号線を右折すると途中で急に道が細くなり、そのまま林道に入る。不動の湯方面との分かれ道に気をつけてワインディングングロードを登り切ると鳥居地峠に着く。ここに5-6台ほど車が停められる駐車スペースがあった。 登山口にある駐車スペース 車を置いて歩き始める。林道から登山道の尾根道に入ってしばらく歩くと急に拓けたエリアになった。尾根の南側が綺麗に伐採されてススキ野になっていた。目の前に第一目標点の高座山(タカザスヤマと読む)がある。高座山までは右はススキ野、左は林という尾根道が続く。 高座山の手前はすごい急登で、立っていることも難しい。ズルズルと足が滑って行く。 苦労して登った高座山は真正面に富士を相対できる。左右の裾野が綺麗に見える。 本当はこの山頂に1時間ほどいたい所だが、まだ道半ば、富士山を背に杓子山に向かう。ここからはアップダウンの激しい尾根道になる。鳥居地峠から大ザス峠までは、ほとんど道標もなく、踏み跡も少ない。迷いそうなところもあるので気をつけたほうが良い。常に尾根を歩けば間違いないと思う。 大ザス峠で不動の湯からの道と合流。不動の湯方面から杓子山に登ると3時間弱のコースになる。「いつも最短コースを選ぶ「なまけものハイカー」にしては、少しハードなコースを選んだのね」妻からお褒めの言葉をいただく。 大ザス峠にはハングライダーの滑走台があり、4機ほど駐機している。飛び立つ瞬間を見たくて、じっと待っていたが、良い風がこないのか、なかなか飛び立たない。諦めて道を先に進む。 ここから、急にハイカーが増える。道もしっかり踏まれていて歩き易い。40分ほどで山頂。 山頂は360度の展望。丹沢から御正体山、先週登った愛鷹の峰、その手前に山中湖、富士を挟んで河口湖、三つ峠山、東には鹿留山...。だが、富士山を見るには1時間遅かった。雲の間から山頂が見え隠れする。「なまけものハイカー」はハイカーにしては朝が遅い。いつも1時間遅れてしまう。 帰りは往き来た道を戻るが、一ヶ所だけ注意したほうが良い。高座山の下りは急勾配。転げるように下りなければならない。山頂から南側に細い下り道があった。こちらは下り易そうである。と、下り始めたが、南に向かう尾根に入ってしまった。 鳥居地峠からの車の帰り、不動の湯に寄る。山の中のひなびた湯治場の雰囲気が漂ういい湯である。最近は立派で大きく綺麗だけれどカルキの臭いのする温泉が多いが、ここは小さな湯船が2つのみ、「なまけものハイカー」的にはこちらの方が好みだ。残念なことに、今日はハイカーと湯治客と地元のお年寄りの方々が合わさり芋を洗うような状態だった。 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||