2013年のゴールデンウイークは三連休、三勤、四連休と真っ二つ分かれる形になった、その前半に両神山に登った、10年以上前日向大谷から登った事があり、今回は反対側の八丁トンネル入口からピストンで登ることにした。
このコース、登り口で標高1240mあり、山頂との標高差はわずかに500m。距離も日向大谷からの半分くらいになる。地図の上ではなまけものハイカー最適のコースに見えたが、そんな甘いコースではなかった。
☆☆感想☆☆
このHPを書き出してから、今までに登ったコースで最も怖いと感じたコースになった。鎖場がトータル34本。往復で68本になる。世の中の多くの鎖場が、安全のために張られているが、ここの鎖場のうちの何箇所かは鎖無しでは登ることも下りることも不能な場所だった。
特に両神山から八丁トンネルへ下りるコースは、多くが鎖場の下りになり、非常に怖かった。もしこのコースを歩くなら、登りにこのコースを使い、くだりは日向大谷に下りる方が無難だろう。 |
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鎖場。感覚的には90度、ほぼ垂直に感じる。 |
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行程
八丁トンネル入口 |
6:55
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八丁峠 |
7:55 |
西岳 |
9:15 |
東岳着 |
10:25 |
東岳発 |
10:50 |
両神山着 |
11:35 |
両神山発 |
11:50 |
東岳着 |
13:00 |
東岳発 |
13:30 |
西岳 |
14:25 |
八丁峠 |
16:00 |
八丁トンネル入口 |
16:55 |
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難易度 |
★★★★★ |
行程時間(含む休憩) |
10時間 |
駐車スペース |
八丁トンネル入口(20台ほど) |
トイレ |
八丁トンネル入口 |
登山口 |
わかりやすい |
帰りの温泉 |
両神温泉薬師の湯
(食事のラストオーダー18:30、お風呂は20:00までと、帰りの温泉に使い易い)
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お勧め度 |
★★★★ |
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前日、登山口近くの民宿「登人」に泊まる。
夕食にスーパーに売られているパックのお刺身がそのままでてきた。部屋にTVもない。アンテナが引いてあったので、アナログ放送中止で取り外したのだろう。2010年の夕刊フジが部屋の隅に転がっていた。
一泊7000円、山小屋より安い。民宿と思えば腹が立つが、ちょっぴり豪華な食事の出る山小屋と思えば納得する。81歳のおばあちゃんが一人で経営していた。
翌日、5:50に朝食。宿を出る。今回の登山口は299号線志賀坂トンネル脇から林道に入り6-7kmほど入ったところにあった。
八丁トンネルの手前、結構大きな駐車スペースがあり、清潔なバイオトイレもある。
駐車場から、いきなり急登。鎖場もある。と言ってもこれから出てくるそれと比べるとずっと優しい登りだった。八丁尾根ルートの鎖場と言ってもこの程度かと油断すると後でひどい目に逢うだろう。
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八丁峠からは鎖場の連続になる。ここの鎖場は安全のためだけに用意されたものではない。ないと登ることも下りることもできない場所もある。 |
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ピークに立つとどこも素晴らしい展望。特に西岳、東岳はほぼ360度の展望。北関東の山から浅間山、八ヶ岳、奥秩父の山々が見える。 |
東岳山頂にはベンチがある。両神山頂は狭くて混雑が予想されてので、ここで大休止。 |
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東岳から両神山は少し落ち着いた尾根道になる。40分で山頂。 |
山頂は狭い上に大変な混雑だった。多くのハイカーは日向大谷から登って、また往き来た道を帰っていくのだろう。15年前に同じコースを登ったが、山頂まで来て鋭いギザギザの続く八丁尾根を見眺めたとき、本当にこの山を登ったと言って良いのだろうか?と思った事を思い出した。 |
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ここからだと秩父の山が邪魔して富士は見えないだろうと思っていたが、山の間からちょこっと顔を出していた。笠取山の右になる。
復路は下りの鎖場が多くなり、往路より怖かった。八丁トンネルの駐車場に着いたのは16:55。夫婦でお互い無事に下りてきた事を喜んだ。 |