タイトル 1781m、1644m  登山日:2008年5月18日

「縦走だけのコース。登り下りがない分、山行きの美味しいところだけを楽しめる。」

友人のF氏夫婦との今年2回目の山行き。F氏のカミさんは山行き初心者。そこで楽して楽しんでもらおうと、車で高度を稼ぎ、縦走だけを楽しめるコースを選んだ。

大菩薩嶺を主峰とする大菩薩連嶺の南部の山、似たような高さの大蔵高丸、ハマイバ丸、大谷ヶ丸(「おおやがまる」と読む)と歩いた。
ハマイバ丸/大蔵高丸は二座で大月市の選ぶ秀麗富嶽十二景の三番に選ばれている。天気さえ良ければ気持ちの良い山行きが楽しめるはずだったが...。
大蔵高丸からハマイバ丸に続く尾根道
大蔵高丸からハマイバ丸へ続く尾根道

湯ノ沢峠の駐車場
シロバナエンレイソウ
大蔵高丸まであと少し
大蔵高丸からハマイバ丸に続く尾根道
クマザサをかき分けて進む
マメザクラの林マメザクラ
天下石山頂の岩とF氏夫妻となまけものハイカーカミサン
米背負峠への道
大谷ヶ丸山頂の様子
行程
湯ノ沢峠の駐車場 10:05
大蔵高丸 10:45
ハマイバ丸 11:20
米背負峠 12:30
大谷ヶ丸着 12:50
大谷ヶ丸発 13:40
米背負峠 13:55
ハマイバ丸 14:55
大蔵高丸 15:30
湯ノ沢峠の駐車場 16:15

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 6時間10分
駐車スペース 湯ノ沢峠の駐車場(10台ほど)
トイレ 湯ノ沢峠
登山口 わかり易い
帰りの温泉 嵯峨塩鉱泉
やまと天目山温泉
お勧め度 ★★★(天気が良ければ)

  湯ノ沢峠の駐車場

6:30に横浜市営地下鉄の中川駅でF氏夫妻をピックアップ。調布ICから中央高速を西に向かう。いつも高速を走りながら天気を判断する。曇りで、山の上のほうは雲がかかっている。前日の天気予報では晴れだったのに...。「平地の曇りは山の雨」、今日は天気を期待できそうもない。
大月ICで下り、国道20号線を甲府方面に向かう。新笹子トンネルを抜けて、景徳院入口の交差点を右に折れる。やまと天目山温泉の先で焼山沢真木林道に入る。狭い道だが、ほとんど最後まで舗装されており、苦労はしない。林道入口から30分ほどで湯ノ沢峠の駐車場に着く。
駐車場は10台ほど駐車可能。きれいな新しいトイレと、トイレよりみすぼらしく小さい避難小屋がある。


  大蔵高丸まであと少し

駐車場から2分で湯ノ沢峠。ここから尾根歩きになる。すでに標高は1652m。今日「登る」大谷ヶ丸より高い。と言うことは、今日は「登る」のでなく「下る」と言うことか。草原状の明るい尾根道を進む。ロープが張られている。周りは広大なお花畑のようだ。ただ、この標高ではこの時期まだ枯れ草とスミレしかない。
軽いアップダウンを繰り返しながら、湯ノ沢峠から40分で大蔵高丸に着く。ここは今回のコースの最高峰。1781mある。山梨百名山の1座だ。山頂は天気さえ良ければ360度の展望が期待できそう。ただ今日は生憎の天気。山の東側から霧があがってきている。

      クマザサをかき分けて進む

大蔵高丸からハマイバ丸までも、草原と緩やかな尾根道が続く。少し木が多くなってきたなあと思ったところがハマイバ丸山頂だった。
ハマイバ丸から少し下ると急に、身長を軽く越えるクマザサをかき分けていく道になった。ついさっきまで、ロープの張られた歩き易い道だったのに...。一瞬道を間違えたかと思った。

  マメザクラの林


クマザサが切れたところに道標を見つけて一安心。次はサクラの林だった。山でサクラに出会うと林の中に一本ポツンと生えていることが多いが、ここは一面サクラの木ばかり。まるでサクランボの畑のようだ。といっても普通のサクラより少々背が低く、2-3mくらいしかない。花は小さく下を向いている。本当にサクラなのだろうかと、家に帰って調べたら、マメザクラという種類らしい。

  天下石山頂の岩とF氏夫妻となまけものハイカーカミサン

ちょっと大きな石のある天下石山頂を過ぎると、少しまじめな下りになった。と、みるみる、若葉が目立つようになり、米背負峠では若葉のトンネルになっていた。

  米背負峠への道

右と左の写真を見比べて欲しい。100mも高度差はないが左は枯れ木の林。右は若葉が目立つ。

  大谷ヶ丸山頂の様子


米背負峠から登り返したところが、大谷ヶ丸山頂。ここは晴れていても見晴らしは利かなさそう。
遅い昼飯を摂っているとマウンテンバイクツーリングの一群に出会う。湯ノ沢峠まで林道を登り、さらにここまで自転車で来たようだ。ちょっとびっくり。そのまま滝子山方面に向かっていった。
我々は行き来た道を戻った。帰りは霧の中。

帰りの温泉は嵯峨塩鉱泉を予定していたが、行くと15:00過ぎは日帰り組はお断りとの事。やまと天目山温泉も考えたが、自宅の風呂で我慢することにする。