タイトル 1212m  登山日:2008年4月29日

「軽い山だが、変化が多く、結構楽しめる。これで富士が見えれば最高だったが...。」

友人のU氏がカミさんと山に登りたいというのでこの山を選んだ。2回続けて友人夫婦との4人組登山になった。
金時山は3回目。登りか下りに利用したルートは4ルートになった。それぞれに特徴があり、簡単にコメントしておく。

(1)公時神社からの直登コース
最も短くポピュラーなコース。一気に登ってしまい、あまり面白みはない。登りに利用するのに向いていると思う。
(2)仙石原、矢倉沢峠コース
矢倉沢峠から、山頂までの明るく眺めの良い尾根道が魅力
(3)足柄峠からのコース
前回レポートのとおり、後半に北アルプスクラスの急登が待っている。
(4)乙女口、乙女峠コース
最も変化があり、距離もある。下りに最適。

今回は(1)で登り、(4)で下りた。
御殿場アウトレットから見た金時山
御殿場アウトレットから見た金時山。あの特異なコブのような山を金時山と知っている人はどれだけいるだろうか?

金時山頂の様子
長尾山に向かう尾根道
ミツバツツジと麓
乙女峠の茶屋と桜
公時神社の駐車場
行程
公時神社の駐車場 9:55
金時山頂着 11:25
金時山頂発 12:35
長尾山 13:15
乙女峠 13:35
乙女口 14:15
公時神社の駐車場 14:35

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 4時間40分
駐車スペース 公時神社手前の駐車場(有料)(40台ほど)
トイレ 公時神社、金時山頂、乙女峠
登山口 わかり易い
帰りの温泉 南甫園(一人千円)他
お勧め度 ★★★

  公時神社の駐車場

8:00に海老名でU氏夫妻と合流し、東名を西に向かう。天気予報では良い天気の筈だったが、薄曇り。春の天気は難しい。御殿場ICで下りて、138号線を南に向かい、乙女峠を経て5分ほどで、公時神社(きんときじんじゃ)の下にある駐車場に着く。直ぐに料金徴収のおじさんが寄ってきて、しっかり700円(500円だったかも)を取られる。ここの駐車場は充分にスペースがあるが、結構、車が埋まっている。後からバスが入ってきた。ツアーでこの山を訪れる人もいるようだ。


  ミツバツツジと麓

公時神社で、登山の無事を祈り、山頂を目指す。10分ほどで林道を横切り、本格的な登りになる。左右にタチツボスミレが咲き乱れている。この時期。スミレがなければ何処の山道も味気のないものになってしまう。まさに春を彩る花と言えよう。
高度を稼ぐうちに、周囲が明るくなり、ミツバツツジの間から麓が見えるようになる。

矢倉沢峠からの道に合流すると、道はハイカーで渋滞するようになった。合流点から20分で山頂。

  金時山頂の様子

山頂は、決して広くはないが、南斜面に腰掛けるのに適当な岩が多く、休憩をとる場所に苦労はしない。
南正面は神山、中腹の大涌谷の煙、山の脇に芦ノ湖が見える。
北西には富士が見えるはずだが、今日は全くだめだ。




     長尾山に向かう尾根道


昼食の後、尾根道を西に向かう。軽いアップダウンが続く。トレッキングに慣れていないU氏の嫁さんが「また登るの?」を繰り返す。アップよりダウンの方が多いのだが...。確かに、尾根道の登りは軽くてもきつく感じる。「ああ、あのピークまで橋がかかっていれば」と「なまけものハイカー」もよく思う。道脇にはヤマザクラが咲く。高度が下がるうち、木々の緑が少しずつ濃くなってきた。


  乙女峠の茶屋と桜

長尾山からは緩やかな下り。15分強で、乙女峠に着く。峠には茶屋があり、その横に富士を見るための小さな展望台と展望台に立った人の写真を撮るための撮影台がある。こんなのはさすがに珍しい。
乙女峠からは尾根道を離れ、つづら下りになる。と、まもなく杉の人工林に入った。横に国道が見え隠れする。乙女峠から40分で乙女口。ここから車道を歩いて駐車場に戻る。

  金甫園

帰りの温泉は南甫園。138号線を宮城野方面に向かい仙石の交差点で右に折れ数分のところにある。ここは箱根。温泉はいくらでもあるが、旅館は15:00を過ぎると日帰り客は入れてくれない。南甫園はこの辺りでは唯一の日帰り専用温泉のようだ。
時間がたっぷりあるので御殿場アウトレットに寄る。このページの一番上の写真はアウトレットから見た金時山