1138m 登山日:2006年12月3日
「中央自動車道笹子トンネルの手前までで一番カッコいい山。」
中央自動車道を西に下り、談合坂サービスエリアを過ぎて直ぐ、右側にどっしりした大きな山にお目にかかる。扇のように綺麗に左右に裾野を広げ、なかなかカッコいい。その山が扇山だ。 この山があまりに扇の形に似ているので、そのまま名前の由来になっていると勝手に思っていたが、ちゃんと調べるとどうもそうではないらしい。昔、この地を行く日本武尊が君越付近から、この山を仰ぎ見たことから「仰ぎ山」と名づけられ、後に扇形に見えるので「扇山」と変わったとのこと。 大月市が決めた「秀麗富嶽12景」の一座に選定されている。どんな富士が見えるかちょっと楽しみだ。 30年近く前に、鳥沢駅からこの山を登った。その時はたしか富士山は見えなかった。 <リンク> 秀麗富嶽12景公式ページ(大月市産業観光課) http://www.city.otsuki.yamanashi.jp/data/15/04/index.html |
登山道途中から見た富士山 |
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行程
明るく広い山頂 君恋温泉 |
7:00過ぎに家を出て、中央自動車道を西に向かい、上野原ICで降りる。国道20号線を大月方面に向かい、大月ゴルフ場の看板を目印に鳥沢の少し手前から脇道に入る。梨の木平の駐車場は大月ゴルフ場に入る少し手前、6台ほど駐車できるスペース。オフシーズンのこの時期でもいっぱいになっていた。紅葉の時期や春なら、側道に停める必要が出てくるだろう。 梨の木平の駐車スペース 梨の木平には管理事務所、トイレ、案内板などがある。ここで身支度を整え、登山開始。杉林を直登する。このコースは15分おきくらいに木のベンチが置いてある。急な坂もなく、極めて歩き易い。2番目の木のベンチの脇に水場があった。1回目の休憩場所としてはここが良いと思う。その少し上に小さな祠がある。こういう場所では妙に信心深くなる。手を合わせ、「怪我なく降りて来れますように。」 3番目のベンチでは、杉林が開け、富士山が顔を覗いていた。杉林から自然林に変わり、明るい空が広くなってきたところが大久保のコル。 大久保のコルからの明るい広い尾根道 ここからは明るい林の中の広い緩やかな道を山頂に向かう。10分弱で山頂。 山頂は広く展望が良い。秀麗富嶽12景に選ばれるとおり、綺麗な富士が見える。東も開けており、初日の出を見るのに良いかもしれない。北側には大菩薩嶺、甲武信岳、雲取山などの秩父の山々が見える。シートを敷いて昼寝をしたくなる山頂だ。 帰りは何も考えずに、行き来た道を下ったが、これは少し失敗。山頂から南に下る道は、上の地図にはないが、山の東側にもあったようだ。ピストンをする必要はなかった。 帰りの温泉は、君恋温泉を選ぶ。梨の木平から東に2kmほど行った所にある。旧甲州街道沿いで、有名な「葛飾北斎、富嶽三十六景、甲州犬目峠」はこの辺りという説もある。名前に惹かれて訪ねてみたが、ひなびた一軒家の温泉。宿の人の話を聞くと真水を沸かしているだけと言ってた。まあ、なんと商売気のない回答だろう。一応、温泉櫓もあったので、地下から汲み上げた水を沸かしているのであろう。他に入浴客はいない。湯上がり後、自家製の味噌田楽が出てきた。そう言えば玄関にコンニャクイモが置いてあったっけ。入浴料500円は最後に元を取った気がした。 |