1946m 二百名山 登山日:2006年11月4日
「ただただひたすら登る山、ゴールに富士山が見えれば最高かも...」
行程
二合目の道標 五合目の看板。「マツダランプ」とは 1962年まで使われた東芝の電球の呼称 |
前日、西沢渓谷で紅葉を楽しみ、甲府市内に泊まり、この山に向かう。日帰りできない山ではないが、いつも朝寝坊の「なまけものハイカー」にはちょっぴりしんどい。手堅く前泊にした。 甲府からまっすぐ精進ブルーラインを南に下り、精進湖から国道139号線に合流。そのまま南に下り、朝霧高原に出る。朝霧グリーンパーク入口で右折し2kmほどで、麓の駐車場に着く。有料で料金は500円。途中、毛無山登山臨時駐車場の看板もあるが、そこに停めれば片道30分以上余計に歩かなくてはいけない。「なまけものハイカー」はこういう所には停めない。 麓の駐車場。手前にポストがあり、500円と車のナンバーを 書いた紙を袋に入れて投函するシステム 支度を整え、登り始める。最初、いくつかの分岐があるが、道標が多く立っているので、見落としさえしなければ、迷うことはないと思う。 山に入ると15分ほどで「毛無山一合目」に到着。登山道に「何合目」という目安がある山は結構あるが、いい加減な所が多く、あまり当てにならない。この山はほぼ標高差等間隔で切っているようで、ちょうど良い目安になる。 二合目を過ぎて数分で不動の滝見晴台に着く。水量はあまり多くないが落差がある。周りの紅葉とマッチして美しい。 不動の滝、周囲の紅葉とマッチしている。 この辺りから急登になる。普通の山なら、一息つけそうなところが何箇所かあるが、ここは一本調子で高度を稼いでいく。ところどころ、ロープが張ってあるが、それほど技術的に難しそうな箇所や、危険そうな箇所はない。ただひたすら登りが続く。こんな時は、道端の花が気持ちを和ませてくれるが、この時期になれば、咲いているのは野菊とリンドウくらい。 五合目に面白い道標があった。「みんなで楽しむハイキングコース、朝霧高原から下部温泉コース、五合目、マツダランプ」とある。帰宅して調べてみると「マツダランプ」とは1962年まで使われていた東芝の白熱電球のブランド名らしい。と言うことはこの道標は短く見積もって44年経過していることになる。どうりてキャッチも古臭い訳だ。 九合目を過ぎて少し行くと地蔵峠からの合流点に着く。ここから急に、今までの急坂が嘘のような平坦な道に変わる。15分弱で山頂に辿り着く。 毛無山山頂は小さな広場になっていた。「毛無」というから山頂は木のないハゲ山を想像していたが、木がないのはこの山頂の広場のところだけだった。南面が開けていて麓まで見通せる。期待していた富士山は雲に隠れて全く見えない。 毛無山山頂の様子 下山は往路を戻る。お楽しみの温泉は、車で国道139号線に出る手前のグリーンパークに寄った。大人一人800円。「日本一の富士山が見える露天風呂」と書いてあったが、「日本一」は、「富士山」にかかるのか、「富士山が見える露天風呂」にかかるのかちょっぴり考えてしまう。後者を期待したが、前者のようだった。東名高速経由で自宅へ帰る。富士宮で、本場の焼きそばを食べたがこれがえらく「なまけものハイカー」カミさんには受けが良かった。 |