西沢渓谷タイトル    登山日:2006年10月9日

「綺麗な渓谷を見られたのはいいが、最初から最後まで渋滞、渋滞」

もちろん西沢渓谷は山ではない。でも、そこらで見られる渓谷の遊歩道とも違う。普通、渓谷の遊歩道というと、綺麗に舗装されていて、入り口から30分も歩けば、終点に着いてしまう。ここは入り口から終点まで普通に歩いて2時間強、復路の森林軌道跡での時間も合わせれば3時間を軽く越える。谷は深く、大小10もの滝が楽しめる。他とは規模が違う。
「山行きレポート」ではないが、「ゆっくり歩こう」のコンセプトには合致するので、ここに載せる事にした。実際の歩みも「ゆっくり歩こう」になってしまった。

<リンク>
・山梨市の西沢渓谷ガイドのページ
 http://www.city.yamanashi.yamanashi.jp/kanko/seeing/29.html

星空が天井ほったらかし温泉公式ホームページ
 http://www.hottarakashi.com/

七つ釜五段の滝の上二段
七つ釜五段の滝の上側二段
遊歩道の渋滞竜神の滝
七つ釜五段の滝の上二段七つ釜五段の滝の下二段 方丈の橋 ネトリ橋脇のおしゃれなトイレ 車椅子用のゲート
本地図はやや古く雁坂トンネルへの道が乗っていません。
行程
西沢渓谷入口 12:20
西沢山荘 12:45
三重の滝 13:05
七つ釜五段の滝 14:55
西沢渓谷終点 15:10
ネトリ橋 16:15
ネトリ橋 16:30
西沢渓谷入口 16:45

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 4時間15分
駐車スペース 西沢渓谷市営駐車場多数
トイレ 西沢渓谷入口、ネトリ橋、渓谷終点
登山口 わかり易い
水場
帰りの温泉 少し遠いが「ほったらかし温泉」
お勧め度 ★★(すいていれば4★かも)

ネトリ橋脇のおしゃれなトイレ
ネトリ橋脇のトイレ。西沢渓谷のトイレはどこもおしゃれなデザイン。
男子トイレはガラガラだが、女子トイレは大渋滞。

遊歩道の渋滞
本日4回目の渋滞、この渋滞の通過には1時間30分かかった

竜神の滝
竜神の滝

七つ釜五段の滝の下二段
七つ釜五段の滝の下二段
7:00に家を出る。この時間に出れば9:30には歩き始められる計算だった。ところが、中央高速調布ICに入る前から渋滞。何度も同じような時間に調布ICから乗ったことがあるが、こんな事は初めてだった。もちろん高速に乗っても元八王子バス停までノロノロ運転。良く考えれば、紅葉シーズン真っ只中の三連休初日。しかも山梨方面。混み合うのも無理はない。
勝沼ICを降りて真っ直ぐ北へ向かい、国道140号線に合流、そのまま雁坂トンネル方面に向かう。雁坂トンネルは1998年開通。一般国道のトンネルとしては最長。一度は通ってみたいトンネルだ。西沢渓谷はトンネルへの取り付け道路の直前にある。
勝沼ICから結構遠いのでは?と想像していたが30分程で、広瀬湖に着いてしまった。が、ここで渋滞。原因が不明のまま、車を進めると、それは「道の駅みとみ」の駐車場に入る渋滞だった。事前の調査では西沢渓谷の駐車場は多数ある事はわかっていたが、一番最初の駐車場が「道の駅みとみ」である。状況がわからないので、そのままここに停める事にする。西沢渓谷入口には歩いて5分とかからないはずだ。案の定、他の駐車場は、結構まだスペースがあった。
結局、昼食を土産物屋の食堂で摂り、歩き始めたのは12:30を過ぎていた。当初の予定の3時間遅れ。渓谷では陽が落ちるのが早い。このままでは日が暮れるまでに戻ってこれるだろうか。ヘッドライトの電池は大丈夫か?本気で心配する。
平らな林道を5分ほど行くと不思議なゲートにぶつかる。ゲートの横にジャングルジムのような物があり、子供の背丈程の高さのもしか通れないようになっている。最初意味がわからなかったが、手前の看板を見て合点が行った。バイクと車は通行不可。車椅子は通れるように工夫したゲートなのだ。

   車椅子通行用のゲート
    車止めのゲート脇のジャングルジムのような物。
    車椅子と人間だけを通せるようにしたゲートのようだ。

入口から15分ほどで、ネトリ橋の脇につく。ここにきれいな屋根のトイレがあった。そう言えば西沢渓谷のトイレはどこもおしゃれなデザインの建物になっている。女子トイレは15分待ちの渋滞だった。女子トイレの渋滞を見ると、いつも男に生まれて良かったと思う。緊急を要する場合はどうするのだろうか?
西沢山荘を過ぎると本格的な山道になる。ここの遊歩道は一方通行で、逆方向からはほとんど人が来ないので歩き易い。
10-20分おきに小さな滝にめぐりあえる。これがここの特徴か?
入り口から30分歩くと、渋滞に捕まってしまった。今日、4回目のそして一番長い渋滞になった。山道での渋滞は富士山以外では経験がない。道の渋滞なら渋滞の頭がどのあたりか、どのくらいで抜けられるか想像がつくが、ここは初めての場所、皆目見当がつかない。周囲の人も「五段の滝の見学渋滞でないか」などと勝手に当て推量している。車の渋滞と違って景色をゆっくり楽しめるから良しとしようか。
渋滞の原因は、七つ釜五段の滝手前で渓谷を渡る木橋にあった。一度に渡れる人数の制限をしているため、ここで人がつかえている。橋の先は急登になっているので、橋で人数制限をしなければ、橋の上で渋滞が起こるはずである。ちっぽけな橋、そうなればもちそうにない。

   方丈の橋
      渋滞の原因になっていた方丈橋。この先が急登。

七つ釜五段の滝は名前からわかるように滝の集合体だ。西沢渓谷のフィナーレ。花火大会の最後のようにこれでもかこれでもかと滝が現れ、ハイカーの喝采を受ける。これを見れば今までの渋滞を許しても良いと思う。これも花火大会と同じ。紅葉もちょうど良いタイミング。しばし、感動の後、渓谷に別れを告げる登りとなる。登りきったところが、西沢渓谷の終点。
ここからネトリ橋まで、森林軌道跡を戻る。この軌道は伐採した木材運搬のため、塩山まで続いていた。馬に引いて登り、帰りは重力の力を使って下った。そのため、ほぼ一定の勾配で下っており、極めて歩き易い。あっと言う間にネトリ橋まで戻ってしまった。ネトリ橋からゆっくり戻って、「道の駅ミトミ」の駐車場に戻った時には日が暮れていた。
西沢渓谷近郊には多数の立ち寄り湯があるが、30分ほど離れた「ほったらかし温泉」を今回の立ち寄りにした。大変有名な温泉で、山の上にあり景色が素晴らしい。しかし、有名になりすぎて着替えのロッカーも待たなければいけない状態だった。本日最後の渋滞。