タイトル  1738m  登山日:2007年4月30日

「あまり人気のない山だが眺めは最高」

昭文社の山の地図に「絶景」と標してある山を見つけた。西湖の北、雪頭ヶ岳である。同音で字の違う節刀ヶ岳への山行きを計画している時、その直ぐ下に見つけた。
「絶景」とはどんな眺めだろう?地図で見ると、西湖が下に見えるはず。その上に富士が来る。富士と雪頭ヶ岳の間には高い山はないはず...。
節刀ヶ岳の計画を止めてこの山に行ってみたくなってしまった。連休のまっただ中、昭和の日の振替休日の2007年4月30日にこの山に登った。


<リンク>
西湖いやしの里根場:
http://www.fujisan.ne.jp/iyashi/index.html

富士西湖温泉「いずみの湯」:
http://www.lakehotelsaiko.jp/izumi.htm

雪頭ヶ岳より望む富士
雪頭ヶ岳より望む富士と西湖
鬼ヶ岳から見た南アルプス
飛行機雲
鬼ヶ岳の角
雪頭ヶ岳より望む富士 完璧な富士
モミジイチゴ
建設中の西湖いやしの里根場
雪頭ヶ岳
魚眠荘前の駐車場
行程
魚眠荘前の駐車場 8:40
雪頭ヶ岳着 11:15
雪頭ヶ岳発 11:55
鬼が岳着 12:10
鬼が岳発 12:35
鍵掛峠 13:50
林道合流 14:45
魚眠荘前の駐車場 15:15

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 6時間25分
駐車スペース 魚眠荘前の駐車場(20台:無料)
他に西湖いやしの里用の駐車場あり(有料)
トイレ 駐車場にあり
登山口 わかり易い
水場
帰りの温泉 富士西湖温泉「いずみの湯」
お勧め度 ★★★★★

   魚眠荘前の駐車場

朝6:20に家を出て、中央高速/富士吉田ICに向かう。富士吉田ICから河口湖南岸経由、西湖北岸の道を走り、湖が切れる所にある駐車場に着く。20台分ほどのスペースがある綺麗な駐車場で、トイレまである。空は青く富士が見える、山上からの好展望を予感する。

   雪頭ヶ岳

駐車場からしばらく東入川に沿った道を登る。新緑が我々を歓待してくれる。訪れる人が少ない山らしい、出会う人はほとんどいない。登山口から下山まで出会ったパーティは10組に満たなかった。ゴールデンウィークの真っ只中でこれだけ人に会わないのはここがよほどマイナーな山だからであろう。

   完璧な富士と言いたいが裾の右のスキー場ゲレンデのハゲが気になる

山頂近くは急登で一息ついて急に開けた場所に着く。そこに雪頭ヶ岳山頂の道標があった。南面が開け、急斜面で一気に西湖湖面まで落ちていきそうである。湖の向こうに紅葉台の低い尾根がありその向こうに完璧な富士があった。お札にしてもおかしくない最高の富士が見える。昭文社の山の地図に書いてあった「絶景」は本当だった。ただ、裾野の右下にふじてんスノーリゾートのゲレンデが見える。これが完璧な頭に一点のハゲを作ったようで、みっともなかった。

   飛行機雲


雪頭ヶ岳から鬼ヶ岳まではわずか15分。やせ尾根で、梯子もある。危険と言うレベルではないが、注意するに越した事はない。空にはいく筋もの飛行機雲が見える。真上は重要な航路になっているようだ。

鬼ヶ岳から見た南アルプスの山々
鬼ヶ岳から南側の富士を見ると前衛の雪頭ヶ岳が邪魔になる。代わりに北側に南アルプスから八ヶ岳・秩父の山々が見えてくる。


   鬼ヶ岳の角

鬼ヶ岳山頂には角のような尖った岩がある。これが鬼ヶ岳の名前の所以らしい。
鬼ヶ岳から西の鍵掛峠方面へ下る。やせ尾根が続き、ところどころに細かいピークがある。どこのピークからも富士が見え、一息ついて休みたくなる。


   建設中の西湖いやしの里根場

鍵掛峠から1時間弱の下りで林道になり、そのまま西湖いやしの里根場(ねんばと読む)に着く。20棟弱のかやぶき屋根の民家があり、一部は建設中だった。周りは建設機材とむき出しの土、入居者募集の張り紙。観光のために作った村という感じで、ちょっと興ざめする。さらに10分で駐車場。
帰りの温泉は西湖北岸にある富士西湖温泉「いずみの湯」にする。ここの温泉は本物ではないようだ。