1729m 百名山 登山日:2007年5月4日
「さすがに中国地方を代表する山、山も大きいが、ハイカーの人数もすごい」
30年近く前、大山を初めて見た時、その異様な姿に驚いた。山の内側は切り立ったアルプスのような壁、外側は緩やかな斜面。大きな火山の中央が何処かに吹っ飛び、わずかに残った側面がかろうじて残されている姿であることは明らかだった。 もし中央がなくならなければどれだけ大きな山であったであろう?今でも1700m以上あり、目線で山頂をイメージすると軽く4000mを超えそうである。 もう一度この山に登りたくてゴールデンウィークに山陰旅行を企画した。 <リンク> 大山王国: http://www.daisenking.net/ |
駐車場より大山を望む |
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行程
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前日は皆生温泉に泊まる。7;:30前に宿を出て、1時間弱で登山口に到着。登山口脇に駐車場はあったが既に満杯だった。やむなく少し下り、一番大きな第4駐車場に停める。身支度を整え8:30に出発。 |
大山寺の参道を登っていっても登山口には着かない。その右にある溝口方面に向かう車道を10分ほど歩いて登山口に着く。 |
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延々と続く登山道。道脇には、ミヤマキケマン、イワカガミ、ヤマブキ、ミヤマカタバミ、・・・。スミレが一番多いが、小生のような素人には種類が良くわからない。 |
登るにつれて、だんだんと新緑が薄くなってゆく。上の写真は5合目の様子。この時期の登山は、麓から山頂までの緑の変化を楽しむのも面白い。 |
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七合目を過ぎると、ほとんどの木の葉はなくなっていた。同時に低木となり、見晴らしが良くなる。振り返ると緑の森が麓に広がっている。その手前の狭い山道には人人人の列。これほど登山者の多い山は谷川岳以来だ。 |
八合目を過ぎてしばらく行くと、道は木道になり、周りの木が急に青々としてきた。森林限界に近いところに生えるハイマツに似ている。有名なダイセンキャラボクだった。 |
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弥山山頂に辿り着く。ここは、大山山頂ではない。弥山より先は立ち入り禁止になっている。崩壊が激しく危険なためだ。見ると今にも崩れそうな痩せ尾根が本当の山頂、剣ヶ峰とその先にも続いている。 |
頂はハイカーで埋まっている、止むを得ず、少し下ったところにある石室まで下りて昼食を摂る。 |
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帰りは六合目避難小屋下の分岐から元谷方面へ下る。ハイカーの数はぐっと減る。道が悪いわけでも、それほど遠回りする訳でもないので、このコースはお勧め。分岐直後は延々と木の階段が続く。脇にはオオカメノキ、タムシバが白い花を咲かせている。 |
木の階段を下りきったところが元谷だった。谷は砂利で埋まったようになっており、どこかで山崩れの音が聞こえるような気がする。見上げると大山内側の壁をぐるッと見渡せる。峰はまるで、アルプスの山のようだ。 ここから30分で大神山神社、さらに大山寺と続く。山登りの後半は寺巡りの観光を楽しんだ。 帰りの温泉はいろいろ考えられるが、今回は観光を兼ねており、少し離れた玉造温泉に寄った。泊まりは松江市内。 |