1384m/1291m 登山日:2009年10月11日
「三国峠から北に行くか、南に行くかで結果は全く違っていた」
神奈川、山梨、静岡3県の境にある三国山。その北に三国峠がある。この周辺から富士山を見ると、その西に山中湖を従えた構図になり、素晴らしい富士山が見られる。実際、山中湖から三国峠に登る道沿いには他ではとても見られない沢山の車が道端に停められ、皆、富士に向けて写真を撮っていた。 これは山に登れば、もっともっと素晴らしい富士が観られるに違いない。そう確信して三国山に登った。実際はどうだったかは、本文を見てください。 |
明神山から望む富士山と山中湖 |
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行程
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7:00過ぎに家を出て東名高速を西に向かう。高速料金千円が効いて、渋滞を予測したが、思ったほど混んでいない。昼飯を買い忘れて、時間を40分ほどロスしたため、三国峠に着いたのは10:00近くになっていた。三国峠には10台ほどの駐車スペースがある。 支度を整えていると明神山から降りてくる人が何人かいた。南の三国山から降りてくる人は一人もいない。いやな予感がしたが、三国山方面に出発。 |
ほとんど踏まれていないブナ林の中、火山粒の緩やかな山道を登っていく。土質の関係で滑るような心配はない。30分ほどで三国山頂に着く。 山頂は見通しが利かない。あまり面白くないので、そのまま大洞山に向かう。 ここが尾根と認識するのも難しい、幅が広く緩やかなブナ林の尾根道が続く。 相変わらず見通しは全く利かない。 |
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花と言えば、トリカブトが目立つ。夏にも見られる花だ。ずいぶん長い花期を持っているものだと感心する。他はリンドウくらい。 途中、上の写真のような場所を数箇所見つける。イノシシかシカかクマかわからないが土浴びをした跡だろう。 |
途中、上のような標識を見つける。誰かが自主的に作った物だ。読むと気持ちの和む事ばかり書かれている。同じような標識を不老山で見た。ここと不老山は同じ尾根上にある。歩けば1日かかる距離ではあるが、同じ人が立てたものだ。 |
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なんとなく歩いているうちに大洞山頂に着いてしまった。山頂と言うよりは尾根の一地点という印象。ここも見通しは利かない。 どうもこの先も展望は期待できそうもない。三国峠まで引き返す事にする。 三国峠の手前で親子連れに会う。「三国山の展望はいいですか?」、「全くダメですね。私達は反省して引き返して鉄砲木の頭(明神山のこと)に向かうところです。」 |
三国峠の北側は、全く違う植生だった。自分の背丈より高いススキをかき分けて登る。木はほとんどない草原の道。ただ、道がわかり難い。前が全く見えない道だなと思っていると、直ぐ横で、「クマか?」という声が聞こえた。「はい、クマです。」と答える。数m横に広い道が走っていた。 30分で明神山頂。 |
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山頂は広く草が刈られている。フジアザミがところどころ咲いている。展望は最高。西に富士山。その右に山中湖が広がっている。 今は一時過ぎ。少し雲が富士にかかり、半逆光。もっと早く登っていれば...。 少し遅い昼食を食べ、ゆっくり景色を満喫して、三国峠に戻る。 帰りの温泉、今回は入らなかったが、篭坂峠の南に天恵、山中湖の東に平野温泉石割の湯がある。 三国峠より南側は森林浴を楽しむなら最高の場所だろう。ただ、目の前にあるはずの富士山を見ることも出来ない。一方北側は、富士を観るための山道。今度はもっと先の高指山まで行ってみよう。 |