タイトル  1613m 百名山 登山日:2009年9月21日

「気持ちの良い湿原の散策」

八幡平はその名のように、平らな山頂になっていて、そこにいくつもの池と湿原が広がっている。深田久弥の時代は今はない松尾鉱山からの登りだったが、今はほぼ山頂と同じ高度の見返峠まで三方向から車道が付いてしまった。そのためここを山と認識することも難しくなっている。今、深田久弥が百名山を選ぶならここを取り上げないかもしれない。
だからと言って八幡平のトレッキングがつまらないものだと言っているのではない。ここの風景は充分一級品である。
前日、岩手山に登り、今日は見返峠から軽い散策を行った。
ガマ沼と岩手山と(早池峰山)
ガマ沼と岩手山と(早池峰山)
行程
見返峠 9:10
八幡平山頂 9:35
見返峠 10:40

難易度
行程時間(含む休憩) 1時間30分
駐車スペース 見返峠に有料駐車場(100台)
トイレ 見返峠
登山口 わかり易い
帰りの温泉 藤七温泉
お勧め度 ★★★

   見返峠の駐車場から見た山頂方面

9:00過ぎに見返峠に到着。支度を整えて、周遊コースに入る。山頂までいくつかのコースがあるが、一番西側のコースを登り、一番東側のコースを下りてくることにする。

   山頂への道

見返峠の標高は1540m。山頂は1613m。昨日の岩手山が標高差1400m。その1/20程度。
全ての道は石畳か、木道になっている。

   メガネ沼

ところどころ池があり、その間を縫うように道がつけられている。木々は少し色づいている。あと1-2週間先が見ごろか?

  山頂の展望台

なんとなく歩いていると、展望台があり、そこが山頂だった。展望台からは北から東にかけての展望が良い。

   木の間から見える岩木山

木の間から岩木山/八甲田山/岩手山/早池峰山が見える。山頂の眺めを軽く楽しんで、東に向かう。
相変わらず、ほぼ平坦な道。一番上の写真はガマ沼越しの岩手山。その左奥に早池峰山が見えるのは分かるだろうか。

  八幡沼北の湿原の木道

ガマ沼を右に見て、八幡沼の東側を回りこむように周遊道を歩く。八幡沼の周辺は湿原になっている。今は茶色い野原だが、夏は色々な花が見られるだろう。

  駐車場と鳥海山

八幡沼から離れると、駐車場が見えてきた。その向こうに鳥海山が見える。よく見ると月山まで見えているが、左の写真ではちょっと無理か。
10分ほどで駐車場に戻る。

帰りの温泉、ここならよりどりみどりだが、一番近い藤七温泉を選んだ。素朴な一軒宿。男湯だと車道から入っている姿が簡単に見えてしまう。でもこんな温泉がいいんだ。

全部で1時間半のトレッキングだった。距離も高度差も小さいが、変化のある周遊道だった。特に景観は抜群。北は岩木山から南は月山まで、こんな広い範囲を見ることが出来る場所はめったにないだろう。