御正体山タイトル1967m 百名山 登山日:2013年10月14-15日

「ニセの巻機山頂???」

秋は北関東国境沿いの山を登るのに最適な季節と思っている。ここには、頂に湿原を抱いた山が多数あり、この時期燃えるような草紅葉を楽しめる。去年、会津駒ヶ岳、苗場山に登った。今年は巻機山に登ることにした。

☆☆感想☆☆
今回の山行き二日目、道に迷ってビバークした人に3人出会った。
うち1人は、救難ヘリで麓まで送られていった。
巻機山頂の道標は避難小屋から30分登りきった所にある。ところが、地形図が示す山頂はそこから東に10分ほど歩いたところだった。そしてその本当の山頂には道標も何もなかった。
この事は、多くの人に混乱を引き起こしたに違いない。避難小屋方面から上がってきた人なら、この間違いに簡単に気がつくと思うが、割引岳方面から来た人が間違えずに、避難小屋方面に下る道を見つける事ができるだろうか?何せ、地図上は山頂から避難小屋方面に下る道はなく、実際には山頂道標のある地点から避難小屋に下りる道がついているのだから。

管理人のいない避難小屋に泊まるのは初めてだった。
非常に綺麗な小屋で、どこもこんな小屋なら、避難小屋泊まりも悪くないと思った。ただ、マットを持ってこなかったのは大失敗。痛くて夜通し寝返りを打ち続けた。
もう一つ、大きな失敗をした。アルコールをカップ酒一杯しか持ってこなかったこと。テレビはもちろん、灯りさえもない避難小屋ではお酒が唯一の楽しみになることを想定できていなかった。隣のパーティから、ワインを大量にいただけたのは本当に有難かった。
草紅葉の巻機山頂からの下り
草紅葉の巻機山頂からの下り
山頂の様子 越後三山草紅葉の巻機山頂からの下り 本物の山頂へ続く道
二日目の朝。山頂に続く道朧な陽 4日後 山頂近くからみた風景
避難小屋から見た山頂方面 避難小屋救助ヘリ
もうすぐニセ巻機山巻機山より目立つ割引山
割引山 六合七勺の道標 七合目から上は綺麗な紅葉七合目付近から見下ろした風景
ダケカンバの林の登り
駐車場の様子
行程
一日目
桜坂駐車場 8:30
六合目 10:50
七合目着 11:40
七合目発 12:10
避難小屋 13:30
巻機山頂 14:00
避難小屋 14:55
二日目
避難小屋 7:05
ニセの巻機山頂 7:30
避難小屋 7:50
六合目 9:40
桜坂駐車場 11:10

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 一日目:6時間25分
二日目:4時間5分
駐車スペース 桜坂駐車場に50台
トイレ 桜坂駐車場、避難小屋
登山口 わかりやすい
帰りの温泉 -
お勧め度 ★★★★

駐車場の様子

有料の駐車場。相当数のスペースを確保しているが、8:30に到着では当然満杯だった。有料以外でも、下のほうに多数の駐車スペースがあり、困ることはなさそう。

ダケカンバの林の登り

気持ちの良い、ダケカンバの林の登り。

割引山

六合目から見た割引山(ワレメキヤマと読む)。

六合七勺の道標

ここの合数は細かい。

七合目から上は綺麗な紅葉

ニセ巻機山。

もうすぐニセ巻機山

もうすぐニセ巻機山。

避難小屋


避難小屋、中は非常に綺麗だった。

避難小屋から見た山頂方面


避難小屋から見た山頂方面

山頂の様子


山頂の道標のある場所。地図で見るとここは山頂でない。さらに東に向かって10分ほど歩いたところが山頂だった。

本物の山頂へと続く道

本物の山頂へ続く道。

越後三山

ニセの巻機山頂から見た越後三山

二日目の朝。山頂に続く道

二日目の朝。山頂に続く道

朧な陽


朧な陽

救助ヘリ


救助ヘリ

巻機山より目立つ割引山


三角の山が割引山。麓からも見える。

七合目付近から見下ろした風景


七合目付近から

4日後 山頂近くからみた風景


全くの偶然だが、4日後、会社の昔の先輩がこの山を訪れていた。その先輩が撮った山頂から見た風景。巻機山の短い秋が終わり、長い冬が始まっていた。