タイトル 687m 登山日:2010年12月30日

番外編「韓国最大の城郭。延々と続く城壁はミニ万里の長城」

今回は番外編。2010年末、韓国釜山郊外の金井山城(クムジョンサンソン)をトレッキングした。その時のレポートをする。
金井山城は釜山の北に位置する、韓国最大の城郭。城壁の全長は17kmあまり。皇居の1周が5km弱だから、その広大さは容易に想像がつく。
最初に作られたのは新羅の時代。その後、豊臣秀吉の侵入の経験から日本よりの攻撃に備え、避難と抗戦を目的に改修された。
目的からわかるように、大量の市民も収容可能なスペースがあるが、あまりに城壁が長いため、これで防衛が可能かはちょっと疑問。
城壁が尾根つたいに延々と続くさまは、中国の万里の長城を彷彿させる。
延々と続く城壁
延々と続く城壁はさながら小さい長城。
行程
梵魚寺 9:00
北門 10:05
元暁峰 10:40
東門 11:40
登山口 11:55

難易度 ★★
行程時間(含む休憩) 2時間40分
駐車スペース --
トイレ 梵魚寺、北門、東門。
どこも、とてもきれい。
登山口 最初の登り口が良くわからない
帰りの温泉 温泉場(オンチョンジャン)
お勧め度 ★★★★
<所感>
釜山は初めてだというのにトレッキングに時間を割くのはあまり賢くないかとも思ったが、歩いてみると、結構面白かった。微妙に違う、自然。日本で見たこともない、延々と続く城壁も一見の価値あり。また、この地はトレッキングが盛んなようだ。登山口こそよくわからなかったが、道標は多く、要所にトイレ。そして最後には靴の洗い場まであった。

   梵魚寺の山門

釜山、地下鉄1号線を北上。終点一つ手前の梵魚寺駅(ポモサ)で下りる。7番出口を出て、斜めに軽く登っていくと、5分ほどでバスターミナルに着く。ここで90番のバスに乗る。
バスに乗っているのはハイカーと思しき人ばかり20名ほど。日本人はいない。
10分ほど揺られて「ポモサ」という言葉が聞こえたので、慌ててバスを下りたが、数人しか下りなかった。まあ、目の前が梵魚寺だったので、間違いではない。

   ゴロゴロした石の道

梵魚寺は東京で言えば、高尾山薬王院クラスの規模か?軽く、寺内を見学して、登山に着く。が、登山口が良くわからない。何度か聞きながら登っていく。言葉はわからないが、、身振り手振りを交えて、とても親切に教えてくれるので、どちらに行けば良いかはわかる。
山道はずうっと、ゴロゴロした石の道。日本ではあまり見られない。僅かに凍った氷と雪があり、滑りそうだ。

  北門


一時間ほどで北門に着く。横山光輝の三国志に出てきそうな門だ。まあ、大陸の城門はみなこのような感じなのかもしれない。城門をくぐると、道は右、左、真っ直ぐの三方に分かれる。左に曲がれば東門方面。右に曲がれば金井山頂に向かう。真っ直ぐは金城洞方面。

  北門と金井山山頂

金井山は上の写真のように大きな岩山。ちょっぴり登りたかったが、釜山の滞在は実質一日半。あまりトレッキングだけに時間は取れないので、ここは我慢。
予定通り左に曲がる。

  道標

しばらく軽いアップダウンの尾根道、木々の背丈が低く、見通しも良い。要所には上のように道標がある。ただ、ハングルのみの場合も多いので注意。

   街並みを見下ろす


上の写真は尾根道から、東側の町並みを見下ろした物。距離の割りに、霞んで見えるのは、黄砂のせいか?

万里の長城のような城壁

   第四望楼

道の左脇には常に城壁が続いている。写真では縮尺がわかりにくいので、左の写真だけ見ると、万里の長城のように見えるかもしれない。実際には数分の一のミニチュアと思ってよい。

  松林の中、坂を下る。

北門から1時間強で、尾根から外れて緩やかな下りになる。松林の中の道だ。山上で松。これもあまり日本では見ない。

   東門

北門から1時間半弱で東門に着く。東門は北門よりかなり頑丈に見える。

  外から見た東門

東門を出て、5分下ると車道に出る。
最後に面白い物を見つけた。靴を洗う?場所。日本ではあまり見ない。

  靴を洗う場所?

今日は平日、季節はずれということで、ハイカーをあまり見なかったが、これは韓国でトレッキングが盛んな証拠だろう。