大菩薩嶺タイトル  1363m  花の百名山

 登山日:2005年10月23日

中学生時代の私にとって川苔山は夢の山だった。山頂付近は複雑そうで、地図を見るだけでわくわくする。どんな山だろうかと、夢の中で山の形を描いたこともあった。さまざまなアプローチの方法があり、計画を立てるだけで楽しくなる。でも、日帰りで登るには何処から登っても距離が長く、少し早く出ないと夕食の時間までに家に帰るのはちょっと難しい。中学生の私にとってはそこが難題だった。足にも自信がない。そして、思い切って山行きを決行すると雨に遭い、途中で断念せざるをえなくなってしまう。そんなこんなで、この年齢になるまで登ることが出来なかった。
いくつもあるアプローチコースの中で、最もマイナーな大丹波からのコースを選んで、中学以来の夢を実現した。車を利用すると、歩行時間が最も短くなる「なまけものハイカー」好みのコースである。
川苔山山頂
もうすぐ川苔山山頂
大丹波の渓谷
登山道入口の駐車スペース
もうすぐ山頂
雲取山方面パノラマ(西面)丹沢方面パノラマ(南面)
行程
駐車地点発 9:45
登山道入口1 10:10
獅子口小屋跡着 11:55
獅子口小屋跡発 12:05
川苔山頂着 13:15
川苔山頂発 14:00
獅子口小屋跡着 14:40
獅子口小屋跡発 14:55
登山道入口2 15:55
登山道入口1 16:15
駐車地点着 16:40

難易度 ★★★
行程時間(含む休憩) 6時間55分
駐車スペース 登山道入口1に5-6台分
トイレ なし
登山口 わかり易い
水場
帰りの温泉
お勧め度 ★★★

大丹波川の渓谷
大丹波川の渓谷
朝7:40に家を出発。川井駅の脇を大丹波川に沿って車で北上する。川沿いにへばりつくようなキャンプ場を過ぎると、道幅が狭くなり、「この先通行止め」の看板に出会った。看板の手前に車を停め、身支度を整えて林道を歩く。25分で登山道入口1に着く。小さな駐車スペースがあり5-6台は車が停められる。ここまで車で入れたのだと、少し損をした気分になる。
登山道入口1の駐車スペース
登山道入口の駐車スペース
ここから川沿いの山道になる。木橋を何度も渡る。残念なことに紅葉の季節には少し早いが、深く美しい渓谷であることは間違いない。もし、もう少し交通の便がよければ、立派な観光スポットになるであろう。ただし、滑りやすい道なので、注意したほうが良い。谷が浅くなり、尾根に近づいてくるとわさび田に出会う。こんな山奥では手入れも大変だろう。案の定、上流のほうは廃田?になっている。わさび田の脇をさらに川上に行ったところが、獅子口小屋跡であった。
小屋跡からはつづらの登りになる。30分ほどの登りで尾根道に合流する。尾根道は広くゆったりしていて歩き易い。ここの尾根道は少しひねくれていて、まっすぐには山頂に向かわない。右側の間近に川苔山頂が見え隠れするが、なかなか山頂に近づかない。大きくUの字に曲がって山頂に着く。
山頂の比較的広く、展望は素晴らしい。北面を背にすると、奥多摩全体が一望出来る。丹沢主脈の大山から大室山までのバッチリ。御正体山、三つ峠山から大菩薩嶺。西に目を向けると雲取山とその周辺の山々...。そして、中心にあるのはもちろん富士山。ちょっぴり雪を被り始めている。山頂の展望は下のパノラマ写真(南面西面)を見て欲しい。
山頂に着いたのは13:00過ぎ。早く降りないと日が暮れてしまう。昼食後、後ろ髪を引かれる思いで、山頂を後にする。
往き来た道を帰るが、獅子口小屋跡から1時間ほどの所に、林道への分岐を見つける。川沿いへの道も悪くないが、あたりは薄暗くなってきている。滑りやすく少し危険を感じたので、林道を歩くことにする。


丹沢方面のパノラマ
川苔山頂南面のパノラマ。

雲取山方面のパノラマ
川苔山頂西面のパノラマ