行程
ミツバツツジ 緑の天井の山道 檜洞丸山頂の様子 |
計画では、6時間強の行程になる。登り始めてから下りるまで休みを加えると9時間近くになるはずである。そこで、いつもより早く家を出る。と言っても6:20。仕事で出張の時には5:00に家を出ることもあるのに...。 大井松田インターを下りて、246号線を西に向かう。清水橋から北に進路をとり、7:50に予定の西沢自然教室に着く。本当はここの駐車場に車を停めてつつじ新道を檜洞丸に登る予定だったが、想像していた様に満杯。ゆっくり道を戻り駐車地点を探すと、約1.5kmも戻った箒沢公園橋付近になってしまった。この辺りは道幅が広く、道脇が空いているので車を停め易い。と言うことで、道脇にはずらっと車がへばりついている。 箒沢公園橋前の駐車地点 予定通りここから西丹沢自然教室まで歩いて、つつじ新道に入るつもりでいたら、目の前に「檜洞丸6.1km」という道標を見つけてしまった。「車道を1.5kmも歩くくらいなら」と考えて、この道標に沿って檜洞丸を目指すことにする。箒沢公園橋を渡り大石キャンプ場を左に見て道を進む。しばらくは沢沿いの道。緑の谷の切り立った崖に細く切られた道、梯子ありクサリ場ありの道だ。沢を離れるとガレ場の急登。丹沢の山道の多くはきれいに整備され、所によっては麓から山頂までベタベタに木の階段が用意されている所もあるが、ここには階段など全くない。本来の山歩きが楽しめる。 切り立った崖沿いの山道 板小屋沢の頭まで、標高差500m。ここからは少し緩やかになる。と言っても、まだまだ登りは続く。玄倉からの合流から、突然、整備された道になる。丹沢の道だ。箒沢公園橋からの登りは丹沢ではややマイナーな道なのだろう。ここからは若葉の天井、足元にはミツバツチグリの黄色い花が点々と続く。時折、ミツバツツジの桃色の花も見える。ちょっと幻想的な気分になる。 良く見ると、まだ咲いていないシロヤシオツツジが結構目立つ。1週間遅く訪れれば、すごいところになりそうだ。 途中で昼食休憩を入れて緑の天井の中を山頂に向かう。 つつじ新道との合流点近くからは木道となる。下はバイケイソウの群生。緩やかな登りの頂点が檜洞丸山頂だった。山頂もバイケイソウがいっぱい。見晴らしはあまり良くない。この山は、景色を楽しむより、緑を楽しむ山という感じがする。 山頂から北に向かい犬越路経由で西丹沢自然教室に戻る予定だったが、あまり天気が良くないので、早めに下りられるつつじ新道を下りることにする。とうとう、登りも下りも予定と違うコースになってしまった。 行き来た木道を10分ほど戻り、つつじ新道に入る。ここからは急な下り坂、道は狭く、ところどころにクサリがつけられている。1時間ほどの下りで展望台に着く。ここまであまり景色を楽しむ場所はなかったので、ちょっぴりホッとするが、西方向の一角が開けて見えるだけのところ。おそらく富士山が見える方向と思うが、今日は生憎天気が悪く、目の前の山しか見えない。この道は幅が狭く、急坂のため、ゆっくり休めるところがあまりない。ここにはベンチがあるので、一休みするには格好である。 展望台を過ぎると、下りはやや緩やかになる。と言っても、ここまでと比べて緩やかになるだけで、普通ならば急坂の部類に属する。そろそろ下り2度目の休みをとりたいなと思ったところが、ゴーラ沢の出合であった。大きな石のゴロゴロする広い河原である。川の水は飲めそうでもあるが、こういう川の水はあまり飲む気になれない。昔、台風が過ぎた直後の荒れた河原を歩いたことがある。水は汚れ、河原は石で埋まっていた。その時の風景に良く似ているのである。どうしてもその時の事を思い出してしまう。 川を渡り再び森の中に入ると、今までとは違う、緩やかな下りになる。カミさんのペースが急に早くなる。30分ほどで林道に出る。 西丹沢自然公園まで林道を歩き、そこからバスで駐車地点まで戻る。 中川温泉の蒼の山荘で、汗を流し、帰り路につく。 |