百名山 1585m 登山日:2011年8月30日
「大岳の西に広がる湿原「毛無岱」歩きは最高。」
八甲田山というと、映画にもなった大遭難事故のイメージから急峻な峰の続く険しい山というイメージを持ちがちだが、実際には緩やかな稜線を持った多数の山の集合体だ。山の間には温泉と湿原があり、彩を添えている。八甲田山系の最高峰が大岳。 岩木山を登った翌日、酸ヶ湯温泉から、大岳を目指した。
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酸ヶ湯温泉とこれから登る大岳 |
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行 程
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朝、酸ヶ湯温泉を8:10に出発。この山の登山口はわかり難い。温泉旅館の右横のトイレの左を登れば良い。直ぐに上の写真のような鳥居に出くわす。その向こうに大岳が見える。このパターンなら十中八九この鳥居をくぐると登山口だが、さにあらず。さらに右に30mほど行くと登山口になる。 |
最初の一時間は、見通しの利かない軽い登り。突然開けてきたと思ったら、硫黄の匂いの立ち込める谷に入った。さらに緩やかな登りが続く。 |
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緩やかな登りの登りの終点は湿原になっていた。仙人岱である。仙人岱の真ん中にベンチがあり、その中央が水場になっていた。湿原の水は飲めないところも多く、こういう水場はむしろ貴重だ。冷たい水がコンコンと湧き上がり、みな順番を待って、喉を潤している。 |
仙人岱を過ぎると、また緩やかな登りになる。 8月も終わりになると花は少ない。ウメバチソウ、コバギボウシ。ヨツバシオガマは背が恐ろしく高くなり、先っぽにちょこっとだけ花をつけていた。真夏のそれとはまるで違う。 |
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仙人岱から45分で山頂。 山頂は広く平らだ。どこで昼飯を摂ろうか迷ってしまう。 視界はまるで利かないが、晴れていれば間違いなく360度の大眺望だろう。 40分の昼食タイム。良く見ると目の前にイワギキョウがてんてんと咲いていた。食後、北に向かう。 |
25分で大岳避難小屋。立派な避難小屋だ。 ここで目の前の井戸岳に登らず、毛無岱方面に下りる。 |
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30分ほどで林の中を歩くと、突然見通しがきくようになる。上毛無岱だった。既に高山植物は終わっているが、少し茶色くなった草が湿原を覆っていた。こんな湿原も悪くはない。 |
振り向くと、今降りてきた大岳の緩やかな稜線が見える。 |
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さらに行くと、木の階段に出会う。階段の向こうは下毛無岱だった。小さな池塘がポツポツと見える。階段が湿原に向かって下りていく。 |
下毛無岱を横切り、再び林の中に入る。ゴールの酸ヶ湯までまだ高度差100m弱ある。なのに、道はフラット。おかしいと思っていたら、急に目の前が開け、眼下に酸ヶ湯が見えてきた。再び下って酸ヶ湯温泉の向かって左脇に出る。 |