惣岳山756m/岩茸石山793m/高水山759m 登山日:2005年3月21日
○○二山、△△四山なんて言うのは聞いたことがないのに、××三山と言うのは語呂がいいのかアホほど聞く。 高水三山は奥多摩の代表的なハイキングルート。皇太子殿下が雅子妃殿下と初めて登られたコースとしても知られている。 登山シーズンの前の足慣らしのつもりで、もうすぐ本格的な春と言うこの時期に挑戦した。 |
岩茸石山より見た高水山。この山が奥多摩の入口に位置するので、平野に突き出た岬に見える。 |
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行程
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いつも行き帰りの渋滞で苦労して、家に辿り着いた時には「次回の奥多摩はマイカーで行くのは辞めよう」と思う。今回もそうだった。でも、電車で行けば行ったで、23区内の通勤ラッシュを軽く上回る、帰りの青梅線の混雑にうんざりする。奥多摩に行くには、どちらかを覚悟しなくてはいけない。 今回、寒山寺駐車場を起点に選んだ。櫛かんざし美術館の隣、多摩川を挟んで向こう岸には、有名な「ままごと屋」があり、一本の人橋が渡してある。今回のコースでこの駐車場を起点にするのは、アプローチと最後の車道が長く、あまり得策でないのではと考えていたが、使ってみると意外に良い。アプローチと最後は御岳渓谷の遊歩道になるからだ。 御岳渓谷で早春の景色を楽しみ、御岳駅に出る。ここで、高水三山への登山口を見つけるのに少し苦労する。目印は金魚の絵の描いたATM。この脇に小さな道標がある。 ここから青梅線の線路を渡り小さなお寺の左脇が登山口だ。ここもちょっとわかりにくい。 1時間ほど登った所に少し開けた場所があり休憩。よく見ると山桜があり、「遠見の山桜 皇太子殿下ご休憩場所」とある。 さらに30分ほどで惣岳山山頂となる。麓からここまで、延々杉林が続く。この時期に花粉症の小生が杉林を歩き続けたらどうなったか...。山中に、くしゃみがこだました。誰も聞いていないと思ったら、逆コースから来た人に「花粉症ですか?」と聞かれる。顔を赤くしながら「逆療法を試みましたが、悪化したみたいです。」と言い訳をする。よく見ると会ったハイカー達もマスクをする人が3割、目を真っ赤に腫らしている人が2割はいる。 山頂には、割りに大きな社がある。見晴らしは、木に邪魔されそれほど良くない。社の周りにわずかに雪が残っていた。 ここから岩茸石山までは軽い登り下りはあるが、ほぼ平坦な道。今回のコースを逆に歩く人には多数出会うが、順コースを歩く人はほとんどいない。登山口の道標がわかりにくかったのもそのせいだろうか? 岩茸石山頂は全体に眺望が良い。ただし、南側は林越しになる。高水山も見えるが、この山が奥多摩の入口に位置するのか、関東平野に突き出す岬に見える。川乗山から雲取山まではバッチリ。林越しに丹沢の山まで見える。 岩茸石山から高水山までも惣岳山からと同じような道。高水山頂は岩茸石山頂ほど見通しは良くない。山頂にアンテナ塔の残骸のような物があり、興ざめする。 高水山の山頂の直下に高水不動がある。ここは昔、信仰登山が盛んだったのだろうか?ここからの下りの道の脇に、「何合目」という道標があった。 高水山からの下りで、ちょっとアクシデントがあった。何でもないつづらの下りで妻がコケて3mほど、道から転げ落ちた。幸いケガはなかったが、急斜面でコケたらと思うとぞっとする。 原因は、愛用の伸縮できるストックが、突然短くなったためだと思う。ストックに頼って歩いていたために支えを失って転んだようだ。 最後はままごと屋で豆腐懐石でも食べて帰ろうと思ったが、受付は3時までとのこと。お酒だけ買って帰る。 今回の反省: ・この時期の山行きは杉花粉まみれになることを覚悟しなくてはいけない。 ・ストックに頼り過ぎて歩くのは危険。 |