富士山名 南部富士
正式名 岩手山
標高 2038m
所在地 岩手県八幡平市、雫石町、滝沢村
登山レポート あり
盛岡市内開運橋から
盛岡市内開運橋より:2009/9/19撮影
八幡平から
八幡平より:2009/9/21撮影
滝沢村から
滝沢村より:2009/9/21撮影
岩手山にはよく実った稲穂の波が良く似合う。
小岩井農場から
小岩井農場より:2009/0/21撮影
別名、南部片富士と言うように、山の東側には綺麗な裾野を長く引くが、反対の西側にはゴツゴツした稜線が続く。上の八幡平からと小岩井農場からの写真ではその様子が良くわかる。
片富士になったのは、この山の複雑な形成に由来する。岩手山の2/3をしめる西岩手山があり、その東側に寄生火山として、東岩手山が形成された。寄生火山は元の山の東側に覆いかぶさり、元の山より高くなってしまった。片富士の東の稜線は東岩手山によるもので、西のゴツゴツした部分が古い西岩手山によるもの。
もちろんどこから見ても片富士であるはずがなく、北東の方向から見ると左下の写真のようにきれいな裾野を両方に引くように見える。これはこの方向からだと東岩手山だけが見えるから。
東北地方には、この山のような、平地から立ち上がっている火山が結構ある。鳥海山、岩木山、岩手山...。それらの山はおらがふるさとの富士として地元の人に愛され、多くの唄、詩に詠まれてきた。石川啄木の「ふるさとの山に向ひて 言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな」はもちろん岩手山のこと。