ザゼンソウ
ザゼンソウ(座禅草) サトイモ科ザゼンソウ属
2009年5月29日 尾瀬にて
名前の由来は形から容易にイメージできる。花の真ん中が僧侶か仏様、周りが仏像の光背というところだろう。
この花の生きるための戦略が面白い。開花する際に発熱が起こり、25度まで上昇する。
この熱で雪を溶かし雪面にいち早く顔を出す。そこで早春、数の少ない昆虫を独占し、受粉確率を上げている。
しかも発熱時に悪臭を放って昆虫をおびき寄せている。ならば、結実率が高いかと言うとそうでもないらしい。
そんな時期では昆虫も少なく、活動も悪い上、自家受粉できない花だからだ。
努力があまり実っていないところが悲しい。