ロジャース ウッド・ダイナソニック

ROGERS Dyna-sonic Wood Shell 5"x14" Snare Drum
Color : Black Diamond Pearl

ロジャース社スネアのフラッグシップモデルであるダイナソニック
ダイナソニックとは「ダイナミック+サウンド」がその名の由来です

1960年代初頭より、約20年間に渡り5万台以上が生産されたと言われています

それでは、さっそくこだわりの各部を見ていくことに致しましょう!

この年代に使われていた、ダイナソニック独特のオーバルバッジの様子

単にオーバルバッジと言っても、造られた年代により3種類あるようです
この形態は中期にあたり、1965〜1969年頃の製品に付けられたものです
シリアルナンバー9XXXは、恐らく1965〜6年頃に製造されたと思われます

ダイナソニックは1961年に誕生しました
単純計算すると、年間2〜3000台(日産10台前後?)が作られたようです
(あくまでも単純計算です、間違っているかも知れませんのであしからず…)

テンションノブの下方にはダイナソニックのシンボルマーク「D」が見えます

頭文字(イニシャル)・D なんちゃって…

ロジャース・ファンにはお馴染み、金属製ロジャース・スクリプトロゴバッジ

この年代のスネアフレームは複雑(アジャスタブル)な構造をしておりました

より現代的なCOBダイナソニックと比較してみると、その差は一目瞭然です!

スナッピーテンション調整ネジアセンブリです

左に見えるのは、スナッピー高さ調整のためのナットです

この機構はこの年代のスネアフレーム独特のもののようです

反対側にもスナッピー高さ調整のためのセンターネジを装備します

これも同じくこの年代独自の機構です

スネアサイドヘッド側から見た組み立てられたスネアフレーム

裏側です

これはスネアフレームに取り付けるチューブです

テンション調整ネジ側の様子 (高さ調整ナットにより、高さは調整済み)

スネアフレームに取り付けるチューブは、このような状態で取り付けられます
これはスナッピー・オフ時にガードとの接触ノイズを出さないための配慮です

反対側です (同じく高さ調節ネジを使い、高さは調整済み)

これらの高さが合っていないとスナッピーは歪み、クリスピーサウンドは得られません

スネアフレームに取り付けられていたオリジナルゴムひもの様子

これはスネアフレーム自体がノイズを出さないための工夫でした

 実際伝え聞く所によりますと、当時ロジャースエンドーサーであったエド・シグペン氏がハンド・ドラミングをする際、スネアフレームがスナッピーガードにあたって出るノイズが問題になりました。そこで、やはり当時グロスマン氏率いるロジャース社の社員だったベン・ストラウス氏が、このシステムの開発して問題を解消した、と言われております。しかし、これは多くの人が必要とするシステムではなかったため、その後のダイナソニックに継続して使われる事はなかったそうです。

 

残念ながら、オリジナルのゴムは経年変化によりボロボロになっております…

そこで、私は東急ハンズでこのような物を見つけました

幅3.5mmのゴムひもは、まさにピッタリの製品です!

(しかもブラック… 白いとパ○ツのゴムみたいで×)

はい、まさしく同じ形態・同じ幅・同じ色です!

当初その長さは恐らく18cm近辺だったと思われます

(オリジナルのゴムは延びてしまい、20cm位になっています)

オリジナルに従い、ゴムひもをスネアフレームとスネアガードに組み込んだ所

これを通すためにスネアフレームとボトムフープには穴が開いているのですね!
(このような細かなこだわりには感動すら覚えます b^^)

1967〜70年頃は第2世代のボトムフープスネアガード取り付けられていました
(一方向へ曲げ加工されたものです その後1975年頃モデルチェンジされます)

同じくバットサイドの様子です

ウッドダイナのクリアラッカー・インテリアは、大きな特徴の一つになっています
(この年代の他のシリーズは皆、フラットグレー・コーティングされていまいした)

さらに、スネアベッドの加工が極少なのも興味深い所です
スネアフレーム使用のため、元来そのようにされています
ベッドの深さは0.004インチ(およそ0.1mm)だそうです

では、パワートーンのスネアベッドと比較してみましょう

こちらはウッド・パワートーンのスネアベッドです
明らかにダイナのそれより広く加工がされています

ベッド深さは0.008インチ(約0.2mm)だそうです
(これでも一般的なベッドより加工量は少ないです)

これはスネアサイドのエッジの様子

シェルは5プライ+レインフォースメント5プライです
(各々メイプル・ポプラ・メイプル・ポプラ・メイプル)

1968年ロジャースカタログより抜粋

スネアサイドななめ上方よりの俯瞰

これは私の大好きな構図の一つです

なお、ウッドダイナソニックスネアは現在もプロのレコーディングで大活躍中です!

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