Rogers drum レインフォースメントの修復
その1
ビンテージドラムでしばしば目にするレインフォースメントですが…
残念な事に経年変化などではがれてしまうケースがままあるようです
ロジャーススネアレインフォースメントも例外ではありませんでした
そこでレインフォ−スメントの修復にチャレンジしてみました!!
レインフォースメントの継ぎ目がはがれて生じた亀裂の様子です
これはバターサイドですが、少々長めにはがれてしまっています
こちらはスネアサイドですが、木材の一部が抜け落ちてしまっていますね
これらはヘッドを締めつけるテンションにより生じたものと推察されます
あるいは、湿度変動の激しい日本の気候に耐えられなかったのでしょうか
いずれにしてもこのまま放置すれば、ますますひどくなリそうな感じです
で、
なるべく手に入れやすい工具を使ってリペアする方法を考えてみました!
ロジャース以外の太鼓やエッジ近辺のプライ剥がれにも応用できそうです
---(お約束ですが一応)御注意---
お試しの際は自己責任において取り組まれる事を予めご了承下さいませ
見てくれが修復されてもサウンドが元通りになる保証は全くありません
作業に入る前に修復するのに必要な材料を集めます
写真上よりクランプ、フェルト、プラスチック定規及び接着剤たち
これらの材料は金物屋さんなど、手近なお店で全部揃うと思います
(定規とクランプの数は、はがれた長さにより変わって参ります)
これは木口仕上げ用に用意した極薄の金属やスリです
(特殊な工具ですが、必ずしも必要ではありません)
整形のためのサンドペーパー及び着色用の塗料と筆です
(塗料と筆は必ずしも修復に必要な道具ではありません)
次に、集めた材料を修復に使えるように加工します
定規は、シェルにクランプをかます際、「当て木」として使います
大切なシェルにキズを付けないように面取り加工を行ないましょう
(適宜ペーパーなどで整形します 写真下:加工前、写真上:加工後)
さらにドライヤーなどで熱を加えながら曲げ加工を施します
シェルのアールにフィットするように調整することが肝要!
(面取り加工した側がシェルの内外各面に接する事に注意)
シェル表面のキズ防止に、定規のシェル側へそれぞれフェルトをはります
(粘着面を背に丸めたセロハンテープなどが薄くて使いやすいようです)
これで修復に必要な治具(英語で「ジグ=Jig」なんちゃって)の完成です
この写真はこれから行おうとする修理のイメージショットです
こんな感じではがれたレインフォースメントを圧着しようという作戦です
(これはあくまでもイメージです、これではクランプの数が少な過ぎます)
はたしてその結果は如何に?!
レインフォースメントの修復
その2 へつづく
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