ロジャース社のフラッグシップ・モデルである“Dyna-sonic(ダイナソニック)”スネアドラムは、取り付けられたラグやバッジの形態、バッジに記されたシリアルナンバーなどから、その個体が製造された年代をある程度推測する事が出来ます。 しかし、各パーツは年代をまたいで変遷しており、一見しただけでその年代を特定するのが困難な場合がございます。そこで米国版ダイナソニックを年代順に表にしてみました。 よろしければ当方の「ロジャースカタログのページ」にて各年代の製品カタログも合わせてご覧頂けますと、興味倍増する事請け合いです b^^ また、一部ではメタルシェルのダイナソニックが、あたかもスチールシェルであるかのように誤解されている向きもございますが、アメリカン・メイドのメタルダイナは一部を除きすべてCOB(クローム・オーバー・ブラス)シェルです。(一部の例外=1982年登場のベルブラスシェル) なお、“ダイナソニック”とは“Dyna=ダイナミック”+“Sound=響き”がその名の由来です! |
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#1〜1000 | ウッドシェル:3プライシェル(メイプル/ポプラ/メイプル)+3プライレインフォースメント |
第一世代のオーバルバッジ及びスクリプトロゴ 第一世代のオーバルバッジは後の二世代に比較し、もっともフットボール様の形をしていた バッジとロゴはシェルの反対側の(正反対ではない)位置についている スクリプトロゴの例 |
ブレッド&バターラグ |
クロックフェイス・ストレイナー Clock face ストレイナー ノブ直下に"D"マークあり |
初代スネアフレーム Big R 以前のスネアフレームには数タイプがあるようです フレーム・エンドカバーの材質が年代により異なります |
第一世代スネアガード |
初期モデルはホリデーとシェルを共有 初期の200モデルくらいは、インテリアがfruitwood stainの濃い着色 |
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#1001〜1200 | 7ラインのメタルシェル (グレッチ製COBシェル) |
ビード(=シェルに付けられた断面が半円形の大きな溝)なし | |||||||
#1201〜2700 |
7ライン ヘビーブラスシェル 7ラインと上下のビード この頃のシリアル#には、COBモデルとウッドモデルが共に存在します(番号の割振りには法則があるかも知れませんが、詳細は不明です) |
メタルシェルには上下にビードあり(以後はこのタイプのみ) | |||||||
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#2701〜 |
初代ビーバーテールラグ登場 |
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#3001〜 |
第二世代のオーバルバッジ バッジをとめる左右のネジはマイナススクリュー 物の本によると、第ニ世代のバッジは1969年頃まで使われていたらしい |
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#4000〜 | トールフープ採用 | ||||||||
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#5001〜 |
シリアル#5XXX・COBダイナ |
1965〜7年頃にswiv-o-maticストレイナーヘ移行した模様 スイヴォストレイナー ノブ直下に"D"マークあり |
#5XXXのモデルにもクロックフェイスタイプは存在する |
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#7500〜 |
ウッドダイナ:5プライシェル+5プライレインフォースメントへ移行 5プライウッドダイナ |
第2世代スネアガード 恐らくこの頃登場 |
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#14001〜 | COBダイナ:シェル中央部のラインは7本から5本へ移行 |
このあたりでビーバーテール・ラグは2回モデルチェンジしたようです ラグはより軽量になり、ラグ取付けビスにも変化があった模様 1966年代のラグ内部の様子 これは軽量化する前のタイプ |
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#16000〜 |
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#18000〜 |
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#24000〜 |
1966〜69年頃に第三世代オーバルバッジに移行したと言われていますが、詳細は不明です 第ニ世代のバッジよりフットボール型になっているのが分かる 以後、このタイプのバッジは5万余台に使われた バッジをとめる左右のネジはプラススクリュー |
バッジの移行時期詳細不明 |
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#26000〜26999 #43000〜55999 |
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#69000〜 |
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マーチングスネアを除きウッドダイナは廃止 |
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シリアル#の頭に"D"が付き、従来の連番からは数え方が変わったようです |
Big R・COBダイナの例 |
Big R バッジ登場 スクリプトバッジの併用期間は1年未満(半年位?)だったとの情報あり その後、残念ながらスクリプトロゴは姿を消しBig R バッジのみになった Big R バッジ スクリプトロゴが付かなくなった時、Big R バッジの取付位置は変更され、シェルの反対側になった |
最終世代のビーバーテール・ラグ ラグ内のスプリングはなし |
この頃のスイッチのノブ直下には、"D"のマークは付かなくなりました |
最終世代のスネアフレーム Big R直前からすでに使われていた フレームに刻印された製品No. (年代によっては刻印のないフレームもある) |
最終世代スネアガード 同じくBig R直前からすでに使われていた 左右の切り欠きはチーニングキーの干渉を避けるための配慮 |
スクリプトバッジの併用は短期間 Big R直前のオーバルバッジが付いたモデルには、最終仕様のフレームとフープが付いたモデルも存在した |
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頭文字が"D"で始まるものと"RD"で始まるものがあります |
ナチュラルブラスフィニッシュ・ベルブラスシェル登場 ナチュラルブラスダイナ XP-10 ウッドダイナ登場(オールメイプル10プライ) XP-10・メイプルダイナ |
深さ8インチモデルに限りセパレートタイプラグを採用=上下で20個 シェルとラグ間にフェルトを有するモデルあり(恐らく後期モデル:フェルトの色は緑と黒がある) XP-10・8インチダイナ |
スイッチ及びトーンコントロールノブの中央にポッチあり |
XP-10としてウッドダイナソニックが復活! (オールメイプルウッド10プライ) |
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シリアル#なし #で製品を管理する必要がなくなった? |
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