内容 (すべて英語で書かれています)
1. イーストコーストのロジャース
創業者ジョセフ・H・ロジャースに始まりロジャース家の紹介、及びその家系図など
2. コンヴィントンの時代
会社オーナーを3代変えつつも、ロジャース社が大きく飛躍する時代
当時の従業員名簿等も記載されています!(この中には、ペーパータグにハンドライティングされた方が含まれているかと思うと、本当に感慨深いです)3. イングリッシュ・ロジャース
1961〜68年、英国でもロジャースが造られていました
その後1977年、英国アービター社に多くのロジャース従業員が移ったそうです
(現在のアービタードラムにもロジャースの血が流れているのでしょうか?!)4. CBS時代
それまでのオーナーだったヘンリー・グロスマンは会社をCBSに譲渡します
後の1967年4月4日、コンヴィントンの工場は火事になってしまいますこの章で特に興味を覚えたのは、P.52に掲載されているプロトタイプモデルの「ザ・ロジャース スネアマシン」です
あたかもパール社のフリーフローティングシェルの原形かと思わせるその外観は、まさに凄い!の一言
なんとシェルに「プレキシガラス」を使ったそのサウンドは、途方もなく大きく、刺すようなハイエンドの鋭い音で、ドラマーは誰も聞いた事のないものだったそうです
1970年代中期に造られたこの作品は、製作の難しさから2個造られたのみだそうですが、当時のロジャースエンドーサーだったハービーメイソン氏は、このドラムを好んでアルバムに使ったそうです!(もしかして、アノ曲にも使っていたのかなぁ?)
P.52〜53には写真と共にその図面が掲載されています…5. ロジャースのエンドース達
写真入りで26ページにわたり詳しく紹介されています
その中には、もちろんバディ・リッチ氏の名も!(写真も!)6. ロジャースカタログ他
1925〜87年までのカタログの表紙及びカラーフィニッシュがカラーで紹介!
その他、パーツ、ロゴ、スタンド、ペダル、代表的なスネア、ドラムアウトフィット、台湾時代のRシリーズなどが写真入りで紹介されています7. ダイナソニック詳細など
各年代のダイナソック、及び構造、その他詳細
8. 26ページにわたりビッシリ書かれた各年代におけるパーツリスト
ムチャクチャコアです
9. 索引
この本は1999年に発刊され、総ページ数は220ページに及ぶとても内容の濃い書籍です
レアな情報が満載で、ロジャース社に興味がおありの方は一見の価値があるかと存じます
(洋書であるがゆえ内容は英語ですが、写真や図説も豊富で眺めているだけでも楽しめます)なお、日本では1982年に発表されているXP-10モデルですが、同書では1983年との記載(P.149)があり、本当はいつだったのか興味深い所です。
私はこの書籍をこちら(↑)でお世話になりました(リーズナブルなお値段でロジャの詳細が分かる!)