ROGERS Dyna-Sonic XP-10

ケラーシェルを採用したXP-10シリーズは、1982年頃に初めて日本に紹介されました

ウッドダイナは残念な事に1973年以降、マーチング用途以外は造られなくなりました
が、このXP-10シリーズで、しかもオールメイプルという形で見事に復活をはたします

同シリーズは深さにより、5インチ、6.5インチ、8インチの3タイプが存在しました
以下にご紹介するモデルは、当時ポピュラーになりつつあった6.5インチ深さの物です

ROGERS Dyna-sonic XP-10 6.5"x14" snare drum

10プライ・オールメイプルシェル ナチュラルメイプル仕上げ クリア・インテリア

シリアルNo.の記載された "Big R" バッジと、ブラス製チューニングロックが見えます
(同時期に発表されたXP-10・スーパーテンモデルには、このロックは付属しません)

この年代ではすでにお馴染みの、最終仕様となるスヴォマティック・ストレイナー
ツマミ上面には梨地模様が施され、中央部には接合痕と思われる丸い印が見えます

ボトムフープ内面には赤いマジックで印が付けられています

(ハテ、これが何を意味するのか当方には見当がつきません)

10-プライオールメイプルのエッジ
プライがしっかり数えられますね!

レインフォースメントはありません

スネアサイドには、わずかにスネアベッドの加工跡が見られます
ダイナのベッド加工は0.002"(≒0.1mm)と言われていました

しかし、その加工量はどうも0.1mmより大きいように見えます
(設計が変更されたのでしょうか?? 実に興味深い所です!)

エッジの立ち方は、60年代のダイナソニックよりも鈍角です…

ダイナソニックのお約束、スネアフレームのアジャストネジ部分です

この頃のスナッピーはエポキシ様樹脂でエンドに接着されていました

スネアフレーム反対側の様子

ダイナソニックのワイヤー数は、いつも19本なのです

スネアフレームに記された製品番号

これも最終バージョンと思われます

スネアフレームを装着します

側面よりスネアサイドを望みます

クリアフィニッシュのため、光のあたり具合で美しいメイプルの木目が見えます

写真のモデルにはシェルとラグの間にグリーンのフェルトが挟み込んであります

一説によりますと1982年製のものはグリーンで1983年製のものが黒だそうです

一方、初期の一部のモデルには、最初からフェルトのないものもあったようです

(ついでに、XP-10のスーパーテン・モデルにはフェルトは付属しませんでした)

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