ロジャース クリア・ダイナソニック!

ラディック社のクリアシェルドラム・「ビスタライト」成功の影で…
なんと、ロジャース社も秘密裏にクリアスネアを製造していたのです

ROGERS Dyna-sonic Clear Acrylic Shell 6"x14" Snare Drum

このプロトタイプモデルは、1970年代に製造されたと言われています
(ロジャース社・元社員談)

では、どのような構造をしているのか、早速詳細を見ていきましょう

装備されたスネアフレームは、1960年代に見られたタイプが使用されています

プロトタイプのため、より以前の在庫を使ったのではないか、と言われています

同フレーム反対側の様子

ウッドダイナのフレームはチューブ状のフレーム端カバーでしたが、
こちらはオープンエンドではないキャップ状のカバーが付いています

中央の半透明の黄色の物体は、スナッピー高さ調整ネジ穴カバーです

透明シェルで見にくいですが、ダイナソニックのお約束でスネアベッドは加工されていません

同じく比較的シャープなボトムエッジの様子

もちろんレインフォースメントはありません

スネアフレームを本体に装着した所

フレームとボトムフープの位置関係がご覧頂けます

スナッピーガードの形態から、このボトムフープは初期タイプである事が判ります

中期型の一方に曲げられたものと違い、3次元的に折り曲げ加工がなされています

テンションノブ直下には、ダイナソニックの証・「D」マークが見えます

透明なシェルの特徴をいかし、スイッチとトーンコントロールの取付けを内面から臨みます

同じくバットエンドの様子

ビーバーテールラグは初期型スプリング内蔵タイプである事が一目で確認出来ます

このスネアが表舞台に出る事は一切ありませんでしたが、とても興味深いモデルです

ロジャースが常に時代の要求に応えるべく努力していた事実を伺い知る事が出来ます

(管理人が初めてこのスネアの存在を知った時、あまりの衝撃に言葉を失いました事を告白致します…)

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