学研電子ブロックEX-150
(平成14年6月9日)
1.念願の復刻版 |
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2.大人の科学だから
写真は電子ホーンの回路を組込んだ本体である。実際にこれだけでも楽しいのだが、余った部品で少し回路を変更し、音色や動作時間をいじくれたり、回路集どおりのブロックを使わなくても回路さえ合っていれば別のブロックを使えるわけで、その辺をわざと変えるのもオツ?かもしれない。こんな遊び方もこの電子ブロックのもう一つの楽しみでも在り、「大人の〜」と言えるゆえんでもあると思う。確かに若干の電気的知識は必要になるかとは思うが、物理で勉強したコンデンサーの並列回路など、紙の上の回路を自分の手で手軽に組込んで遊べるのは、電気の好きな人には面白くてたまらないだろう。
左上:ブロックを組込んだ様子。 右上:回路集のページの様子。 漢字にカナがふってあるなど子供へも も配慮した表現になっている。 左下:組込むブロック。(実際は親指ほど) |
3.これはちょっと 普通は裏ブタなど空けないものかもしれない。しかし、やはり気になってしまう小生はドライバーでネジを5ツ外し、ワクワクしながら裏を空けて驚いた。ちょっと学研ブランドに似合わない配線の乱雑さだった。これにはがっかりした。たいした配線ではなく、原因が「MADE IN CHAINA」なのかは不明として、申訳程度?の半田付けやバーアンテナの配線・取り付け状態など、使用には差し支えないが、もう少し質を上げてもらいたかった。それとも私の要求が高すぎるのか?ちなみに、部品の入ったブロックの方の半田付けはとても良く、同じCHINAで生産したとは思えない。ブロックだけは日本で生産なのか? (右の写真では分かりづらかった) |
4.最後に
学研ではこの電子ブロックの他に、大人の科学シリーズとしてエジソン式コップ蓄音機等、全部で7種類を発売している。いずれも、夏休みの工作の様でありながら、その中身は現代科学の原理を確実にかつ簡単に楽しめ、文字とおり子供から大人まで楽しめる。自然豊かな田舎に帰ると、野山で遊んだ少年時代を思い出す等と言うが、この「大人の科学」はインターネット等のデジタル化が進み、ネットワークでコミュニケーションをとる今の時代に、初めて乾電池でモータを回した時のワクワクしたあの科学少年の心?を思い起こさせるのに十分な代物と思う。
なお、学研のホームページでは既に品切れで追加生産を行っている様子だったが、大きな書店に行くと意外と売っていたりする。場所によっては見本として本体が置いてある事もあるので、覘いてみるといいかもしれない。